『不調ごとのセルフケア大全 おうち養生 きほんの100』 (著:田中友也、イラスト:くぼあやこ/KADOKAWA)第2回【全8回】
「毎日忙しく、自分のことには構っていられない」「病院に行くほどではないが、このまま大きな病気になったら怖い」...。そんな風に考えて、疲れや不調をずるずると引きずっている方は多いのではないでしょうか? 鍼灸師で国際中医専門員の田中友也さんによる書籍『不調ごとのセルフケア大全 おうち養生 きほんの100』(KADOKAWA)は、自分の体と心をいたわるためのヒントを教えてくれる本。おうち時間に簡単に取り入れられる、さまざまな不調に対応したセルフケア術が満載です。健やかな心と体のため、今日からできることを取り入れていきましょう。
※本記事は田中友也(著)、くぼあやこ(イラスト)の書籍『不調ごとのセルフケア大全 おうち養生 きほんの100』から一部抜粋・編集しました。
「冷えを改善する朝の白湯」
寝起きに水シャワーを浴びれば体はビックリしますが、それは胃腸も同じこと。
朝一番は、温かい白湯を少しずつ飲んで、やさしく胃腸を起こし、体の芯から温めましょう。
汗をかいた寝起きの体は軽い脱水状態になってしまいがち。
そこに冷えた水をたっぷり飲むと、胃腸はガツンと冷え込みます。
常温水も、体温と比べると20度近く違うことを知っておいて。
逆に体温に近い白湯なら、内臓に負担なく、代謝も上がって冷えにくくなります。
朝だけでなく普段から冷たい飲み物を白湯に変えてみると、胃腸は元気に!次のような効用が期待できます。
白湯の効用
1 冷え症を改善
2 胃腸の働きを活性化
3 基礎代謝アップ
4 デトックス作用(便秘、むくみ解消)
5 美肌効果(ニキビや乾燥肌の予防)
6 リラックス効果
7 血流改善
「朝の白湯」で冷えとり生活しよう
・朝にコップ一杯、沸かした湯を飲むことを習慣づけよう。
時間がない!という朝は電気ポットや電気ケトルでも。毎日続けていると体調などで味わいが違ってくる。
・モーニングコーヒーが習慣なら、白湯→コーヒーの順に。コーヒーは眠気覚ましのプラス作用はありつつ、基本的にカフェインの摂り過ぎは胃腸の弱い人にはマイナスに。
正しい「白湯」の作り方
「白湯」とはいったん沸騰させた湯を適温に冷ましたもの。この作り方だとおいしいので、お試しを。
1 やかんに水を入れ、沸騰するまで強火で沸かす。
2 やかんの蓋を取り、大きな泡が出るくらいの火力にして、3~10分その状態を維持する。
3 火を止め、50度くらいになるまで自然に冷ませば完成!「すすり飲む」感じで、湯をゆっくりと喉に通して。
NG
ホットコーヒーの飲み残しをなんとなく飲んでいない?
冷めたコーヒーは胃腸を冷やしてしまうので要注意。
注意事項
・不調の症状については、必ずその症状があらわれるとするものではありません。あくまで可能性の1つとしての症状と養生のヒントになります。
・養生の効果には個人差があります。すべての方に効果があるとは限りません。
・妊娠中の方、特定の疾患や何らかの治療を受けている方は、養生を行う前に医師や専門の医療機関へご相談ください。また、養生が体に合わない場合、心身に異常や不快を感じた場合は、ただちに中断してください。
・本書の情報は2020年8月時点のものです。それ以降に、新しい見地が発表される場合もあります。