『不調ごとのセルフケア大全 おうち養生 きほんの100』 (著:田中友也、イラスト:くぼあやこ/KADOKAWA)第1回【全8回】
「毎日忙しく、自分のことには構っていられない」「病院に行くほどではないが、このまま大きな病気になったら怖い」...。そんな風に考えて、疲れや不調をずるずると引きずっている方は多いのではないでしょうか? 鍼灸師で国際中医専門員の田中友也さんによる書籍『不調ごとのセルフケア大全 おうち養生 きほんの100』(KADOKAWA)は、自分の体と心をいたわるためのヒントを教えてくれる本。おうち時間に簡単に取り入れられる、さまざまな不調に対応したセルフケア術が満載です。健やかな心と体のため、今日からできることを取り入れていきましょう。
※本記事は田中友也(著)、くぼあやこ(イラスト)の書籍『不調ごとのセルフケア大全 おうち養生 きほんの100』から一部抜粋・編集しました。
「疲労回復にいいツボ」
慢性の疲労、倦怠感には、足の膝下にある「足三里(あしさんり)」。
松尾芭蕉の「奥の細道」にも、「長旅の疲れを癒やすために三里のツボに灸をすえる」というふうに記されるほどメジャーで最強のツボです。
足三里は、胃の気を補う作用があるとされるツボ。
疲れを癒やす他に、足のむくみや下半身の重だるさ、胃腸の不調、食欲減退に効果的とされています。
足三里に組み合わせるとより効果的なのが、おへそ近くにあるツボ「気海(きかい)」。
生命活動の原動力となる「気」が集まるツボで、冷え症にもおすすめです。
元気が湧いてくるお腹&足のツボ
3~5秒押す→休むを繰り返す。
ツボあたりをカイロなどで温めてもいい。全身が温まるとコンディションが整いやすい。
【気海】のツボ押し
おへそから指1本半くらい下にある。冷え症にも効果が期待できる。
デリケートなお腹のツボは、指でぐっと押すのはNG。両手を重ねて、手のひら全体で、やさしく圧をかける。
【足三里】のツボ押し
膝のお皿の外側下にある窪みから、指4本下あたり。
息を吐きながら、親指などで強めに押す。左右を各10回程度やってみよう。
注意事項
・不調の症状については、必ずその症状があらわれるとするものではありません。あくまで可能性の1つとしての症状と養生のヒントになります。
・養生の効果には個人差があります。すべての方に効果があるとは限りません。
・妊娠中の方、特定の疾患や何らかの治療を受けている方は、養生を行う前に医師や専門の医療機関へご相談ください。また、養生が体に合わない場合、心身に異常や不快を感じた場合は、ただちに中断してください。
・本書の情報は2020年8月時点のものです。それ以降に、新しい見地が発表される場合もあります。