念願のマイホームを購入したはいいけど...ついお金もかかるし、ほったらかしにしていませんか? 「家も人間と同じようにメンテナンスが必要です」。そう語るのは、家のアンチエイジング専門家・山下隆盛さんです。その山下さんの著書『あなたの持ち家が危ない』(アスコム)には、「自宅を補助金などを使って効率的にメンテナンスすることで結果的に老後の暮らしが豊かになる」などの家情報が満載です。そこで、その著書より「老朽化の原因」「外壁補修のタイミング」「リフォーム業者の選び方」などをご紹介します。
あなたはどれだけ持ち家のことを考えていますか?
あなたを守ってくれる「持ち家」に愛を!
はじめまして。
家のアンチエイジング技師の山下隆盛です。
家をいつまでも若く、長持ちさせるためのリフォーム「アンチエイジングリフォーム」を専門に扱っています。
さて、突然、何を書かされたのかと怪訝に思った方もいらっしゃったかもしれませんが、とても大切なことなので、ぜひ書いてみてください。
サッと書けましたか?
なかなか書けなかった方も、少なくないのではないでしょうか。
また、書けたとしても、その誕生日に何かをしたり、家の誕生日を話題にしたりしたことがある方は、ほとんどいないのではないでしょうか。
そもそも家が会話に上ることなど、家族間でほとんどないのではないでしょうか。
雨漏りや壁が汚くなったなど、何か不具合があってはじめて、「大丈夫かな?」「どうしようか」と話題になるぐらいでしょう。
でも、家はそんな軽い扱いをしていい存在ではありません。
家は、おそらくあなたの人生の中で、1、2を争う高い買い物であり、もしかしたら家族よりも長くあなたと一緒にいる存在です。
あなたの人生をともに生きているパートナーといっていい存在です。
ですから、せめて誕生日ぐらいは、家をお祝いしませんか?
お祝いをしないまでも、毎年の誕生日に家が何歳になったのかを思い返し、できれば、最近どこか傷んでいるところはないか、直さなくてはならないところはないかなどと、家族で話したり、あらためて思い返したりしてほしいのです。
形あるものは、どんなものでもいつか必ず壊れます。
一見、丈夫で頑丈に見える家も、もちろん例外ではありません。
住んでいる人が気づかないうちに劣化が進み、損壊してしまえば、リフォームという手当てが必要になります。
人間の体と一緒です。
大きな病気は、突然発症したように見えても、多くの場合は本人が気づかないうちに体の中で徐々に進行しているものです。
そこで我々は、ある程度の年齢になったら、どこか悪いところがないか、健康診断で自分の体をチェックします。
家を長持ちさせたい、できるだけ長く一緒に暮らしたいと望むのなら、ある程度の年月が経過したときには、大事になる前に健康診断を受けて、どこかに不具合があれば、その都度リフォームして直すことが必要になります。
だからこそ、家が今、何歳なのかを忘れないでいてほしいのです。
あなたの家は、今、何歳でしたか?
10歳が、人間でいうと大体40歳ぐらいに相当します。
ぼちぼち体に不具合が現れ始め、人間ドックによる検査が必須になる年ごろです。
もしもその年齢を超えていれば、特に不具合を感じていなくても、まずはインスペクションという家の健康診断を受けて、問題が見つかったら直してください。
リフォームが面倒くさいこともわかります。
何していいかよくわからないし、見て見ぬふりをしたいのもわかります。
「何もしなくても大丈夫だろう」と楽観的になってしまうのもわかります。
でも、すべきこと、注意すべきことを整理すれば、やらなければならないことはそんなにありません。
そしてあなたが、手をかけ、家に長く住めば住むほど、家は、あなたの人生、特に老後に、物心両面でいくつもの素晴しいメリットをもたらしてくれます。
だからこそ、私は、家のアンチエイジングリフォームをおすすめしているのです。
アンチエイジングリフォームの具体的な内容を話す前に、皆さんに興味を持ってもらうためにも、どのようなメリットがあるのかをまずは見ていきましょう。
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