仕事や日常生活で困ったとき、人は「いい手はないかな?」とあれこれ考えます。でも、簡単にアイデアは思いつきません。しかし、「課題に素早く対応できる人はその糸口と具体的な行動がナビのように見えています」と語るのは、問題解決のプロ・高橋輝行さん。その高橋さんの著書「思考と行動を高速化する 超速! 問題解決」(アスコム)から問題解決に素早く対応できる方法をご紹介します。
「実行する」とは「人を動かす」こと
問題解決においては、当たり前ですが「アクションを起こす」ことがとても大切です。
経験したことであればアクションすることは難しくありませんが、未知の問題になると、具体的な実行策にまで辿りつけないことが多くなります。
それこそが、致命的に問題解決を遅らせてしまう原因です。
例えば、事業が赤字になってしまったときに、売上を伸ばせないか、コストを下げられないか、あるいは撤退すべきなのか、ものすごくいろんなことを考えますが、「これだ!」というアクションを決め切れず、赤字を大きくしてしまうようなケースです。
なぜそうなるのかといえば、繰り返し述べている通り、問題の地図を見ずにアイデア探しの思考になっているからです。
問題解決メソッドの最大の特徴は、「アクションを起こす」まで持っていけるところにあります。
そしてアクションとは、自分も含め、誰かを動かすことに他なりません。
未知の問題に直面したとき、とにかく苦しいのは「何をしたらいいのかわからない」まま、「時間と労力だけが奪われていく」ことです。
・いいアイデアが浮かばないまま、気づいたら何十分も経ってしまった
・何度打ち合わせをしても、結論が出ない
・上司に相談しても、具体的な指示がなく動けない
・いろいろとアイデアは出るものの、どれかに決め切れない
こうしたことはすべて、次のアクションが決められないまま、停滞してしまっている状態です。
このメソッドを使えば、漠然とした問題もロジカルに整理して、アクションを導き出すことができるようになります。
そうしてロジカルな判断と実行を繰り返すことが、超速の問題解決につながるのです。
「何をするのか」決められないことが、致命的に問題解決を遅らせる!
実行できるアクションが決まる!それが超速! 問題解決のメソッド
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