仕事や日常生活で困ったとき、人は「いい手はないかな?」とあれこれ考えます。でも、簡単にアイデアは思いつきません。しかし、「課題に素早く対応できる人はその糸口と具体的な行動がナビのように見えています」と語るのは、問題解決のプロ・高橋輝行さん。その高橋さんの著書「思考と行動を高速化する 超速! 問題解決」(アスコム)から問題解決に素早く対応できる方法をご紹介します。
できる人は地図を持っている では「アイデア探し」の思考から、どう抜け出すのか。
ここで、問題解決メソッドの全体観を整理しておきましょう。
①「3つのボックス」で問題解決の地図を広げる
②「3回考える」ことで解決までの最短経路を見つける
③ 他人の頭を借りて確実に速くゴールへたどり着く
このメソッドでやろうとしていることは、要するに「問題解決までの最短距離を無駄なく一直線に走り切る」こと。
それが超速の問題解決です。
強く意識していただきたいのは、迷ったら地図を見るという、ごく当たり前のことです。
問題解決できる人とできない人の大きな違いは、そもそも問題解決の地図を持っているかどうかにあります。
問題解決力の高い「地頭のいい人」というのは、天才的な発想をするアイデアマンではありません。
そんな風に見える人であっても、頭のなかでは必ず「現状はどうなっているか」「どうなれば解決された状態になるか」を極めてロジカルに整理しています。
つまり、いちかばちかのアイデア勝負をしているわけではなく、現在地と目的地が記された地図を持って、筋道立てて考えながら進んでいるのです。
「問題が起きた→何をしよう」ではなく、まず問題の地図を広げて、「こうしたい」というテーマを持つ。
これを意識することから、すべての問題解決は始まります。
このメソッドを実践するのに、すごい発想力や豊富な経験は必要ありません。
超速!問題解決の3ステップ
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