「人生100年時代」「老後2000万円不足問題」。良く耳にするけど、なんとなくしか理解していない...という方も多いのではないでしょうか?そこで、家計再生のプロフェッショナル・横山さんの著書「横山先生! 老後までに2000万円ってほんとうに貯められますか?」(KADOKAWA)より、「老後のお金に困らない仕組み」を作るためのエッセンスをご紹介。ぜひ「自分の場合はどうなのだろう」と考えるきっかけにしてみてください。
横山式節約術
「ショー・ロー・トー」
無駄使いを防ぐために意識してほしいのが、「ショー・ロー・トー」という考え方です。
同じように使っていても、生活には欠かせない必要なお金(消費)だったり、反対に衝動買いや贅沢品の購入など、我慢できたはずのお金(浪費)だったり、自分の身になって返ってくるお金(投資)があります。
家計簿の項目の一つひとつについて、そのお金が「消費」「浪費」「投資」のどれに当たるのか、振り分けて意識してほしいのです。
「消費」は、生活のために欠かせない支出。住居費、光熱費、食費など。
「浪費」は、なくても生活に困らない支出。酒代、タバコ代、お菓子代など。
「投資」は、将来の自分のためになる支出。書籍代、習い事、貯金など。
横山式では、これを「ショー(消費)・ロー(浪費)・トー(投資)」と呼んでいます。
同じ項目でも、何を投資とし、何を浪費とするかは中身によって違います。
例えば、電車代として300円使ったとしても、通院のためなら消費、遊園地などに行くなら娯楽費となり浪費です。
バーゲンで衝動的に買った洋服や朝のテイクアウトコーヒーはなくても困らないものなので浪費、セミナーの参加費や貯金などは投資になります。
習い事も、将来に向けて頑張るなら投資ですが、月謝は払ってはいるが全然顔を出さない幽霊会員だったり、趣味のものならば浪費です。
このショー・ロー・トーについても、金額ではなく、割合で見るようにします。そうすると、自分のお金がどこに偏っているかが客観的に判断できるでしょう。
消費:浪費:投資=70% :5%:25%(貯金は投資に入る)
毎日は大変なので、1週間ごとに振り返って自分で自分のお金の使い方をチェックしてみましょう。この割合を守っていれば、あまりガリガリと節約に頑張らなくても、貯金ができる体質に変わっていきます。
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