家族や友達、仕事仲間に頼み事をすると、「何だか悪いな」と思うことありますよね?でも、実は人に頼ることで「人とつながる」と、一人ではできないことに挑戦できたり、ワクワクできたり、自分にも周りにもいいことが起こるそうです。今回は、「人の助けを受け入れる力=受援力」の重要性を説く医師・吉田穂波さんの著書『「つらいのに頼れない」が消える本―受援力を身につける』(あさ出版)から、「人に頼るときの心構えと方法」について連載形式でお届けします。
周りの人をふだんから観察する
困ったとき、誰かの協力を仰ぐときに高い受援力を発揮するためには、ふだんからその相手のことをよく知っておく必要があります。
相手の不得意なことをお願いしたり、忙しくて猫の手も借りたいという状況の人にお願いしたりしては、相手は自分への敬意を感じるどころか、不快な思いをすることでしょう。
ふだんから相手を観察することで、頼みやすい事柄やタイミングがわかってきます。
「あの人はこんなことが得意なんだな」「あの人は朝早くから仕事をして夕方は早めに帰りたいんだな。何か頼むとしたら夕方4時までに声をかけよう」といった具合に、頼みたい相手と頼みやすいタイミングを見つけておきませんか?
あなたの力になりたいという人を増やすためにも、ふだんからしっかり周囲の人のことを知っておくと役に立ちます。
とはいえ、いざ人の助けが必要になったときに、心の余裕がないばかりに、頼る側が押し付けがましくなってしまうことにならないよう気をつけなければなりません。
「いつも前倒しでスケジュール管理をしてくださり助かります」「午前中に打ち合わせを入れてくださるので時間に余裕があって聞きやすいです」など、事前に自分が観察して感心したこと、頼れると感じたことを相手にも伝えておきましょう。
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