読書、ゲーム、食べ歩き。1日15分の「ご褒美タイム」で人間関係はうまくいく

家族や友達、仕事仲間に頼み事をすると、「何だか悪いな」と思うことありますよね?でも、実は人に頼ることで「人とつながる」と、一人ではできないことに挑戦できたり、ワクワクできたり、自分にも周りにもいいことが起こるそうです。今回は、「人の助けを受け入れる力=受援力」の重要性を説く医師・吉田穂波さんの著書『「つらいのに頼れない」が消える本―受援力を身につける』(あさ出版)から、「人に頼るときの心構えと方法」について連載形式でお届けします。

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自分の余裕がなくなったら心を満たす時間をつくる

自分の気持ちに余裕がなくなればなくなるほど、人は誰かにお願いするのが難しくなってしまいます。

心に余裕がないと、誰かに頼ろうとする時間を捻出できず、頼むエネルギーが湧いてきません。頼むより自分でやってしまったほうが早い、後からチェックするのも面倒......と思い、ますますカリカリしてカツカツの時間を浪費し、残りわずかなエネルギーすらも消耗することになってしまいます。

また、仮に頼むことはできても、締め切りギリギリで疲れがたまった状態では肩に力が入り、必死な形相でお願いすることになりかねず、相手にプレッシャーを与えてしまうでしょう。

理想は、心の余裕が残っているうちに人に頼ること。

そのためにも、できるだけ自分の心が満たされた状態を保つことが大切です。なぜなら、人に頼ることにもやはりその分だけエネルギーが必要だからです。

もし、余裕がなくなってきたな、疲れたなと感じたら、まずは心を満たす時間をキープしましょう。一日の中で、15分だけでも自分のために割ける時間はありませんか?

気持ちがいっぱいいっぱいになってしまったときに、自分の心をリフレッシュし、楽しめる何かをすることで、少しだけ心に余裕ができ、この人に聞いてみようかな、と相談相手を思いついたり、ここのリソースを調べてみようかな、と昔の資料を思い出したりすることができます。

あの人は甘いものが好きだから、お願いするときにチョコレートを一つ持っていこうかな、というアイデアも生まれるでしょう。

そうして少しでも余裕ができたら、人のアドバイスを受け入れる心の余裕も生まれます。通勤途中で目に入るものの中にヒントを見つけることもできるでしょう。ここで質問です。皆さんは、自分が何をしたら自分の心が満たされるか知っていますか?

意外と、これまでの人生の中で、自分がしたいこと、楽しめることについてじっくり考えたことがなかったことに気付くのではないでしょうか。

たとえば家族と過ごす時間だったり、一人でお風呂に浸かる時間だったり、大好きな小説を読む時間だったり、食べ歩きをすることだったりと、人それぞれだと思います。

趣味に没頭する時間や、現実逃避してゲームをしたり映画を見たりする時間があると、うつうつとした気持ちが発散できるという人もいるでしょう。

自分の心に余裕がなくなる前に、ここで一度、自分がリフレッシュし、エネルギーをチャージできる物事をいくつかリストアップしておくことをおすすめします。

自分の好きなことや楽しいことを思い出して、ここで15分、実際にご褒美タイムをとってみませんか。そうして、人の力を借りるための原動力を充電しましょう。

人に頼る力を身に付けたいなら「つらいのに頼れないが消える本」記事リストはこちら!

読書、ゲーム、食べ歩き。1日15分の「ご褒美タイム」で人間関係はうまくいく 045-syoei-tsurai.jpg人に助けを求めることにはどんなメリットがあるのか?基礎知識から受援力が身に付くトレーニング法までを全4章で紹介。自分の性格や考え方の傾向が分かるチェックシートも

 

吉田穂波(よしだ・ほなみ)

医師。医学博士。公衆衛生学修士。4女2男の母。ドイツとイギリスで産婦人科及び総合診療の臨床研修を行い、帰国後は女性総合外来の創設期に参画。現在、公衆衛生大学院における人材育成や臨床、研究の傍ら、「受援力」を学ぶ場作りに取り組み、国の検討会や自治体研修をはじめ多数の講演を行う。

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『つらいのに頼れない」が消える本―受援力を身につける』

(吉田穂波/あさ出版)

同僚や友人に何かを頼むとき、「申し訳ないな」「迷惑じゃないかな」と考えてしまう人は、ちょっぴり損してるかも!?実は「人に頼る」ことは、あなたや周囲を幸せにする力があるんです。子育て、留学、震災を通して人に頼る力=「受援力」の大切さを実感した医師が、自らの経験をもとに実践的なトレーニング法を解説!

※この記事は『「つらいのに頼れない」が消える本―受援力を身につける』(吉田穂波/あさ出版)からの抜粋です。

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