隣の芝生は青く見える......と思っていたら、意外とうちの芝生のほうが青いのではないか!? 「そうそう、そうなのよ」とうなずきたくなる相談から、驚き、びっくりな悩みまで、いろいろあります夫婦って。
定年後の夫婦問題はもとより、子ども世代や孫世代にリアルに起きている夫婦のさまざまな問題を夫婦問題カウンセラーの立木ミサさんと一緒に考えます。
Q 夫婦げんかをやめたいのですが、どうしてもやめられません。
なんでけんかになったのかわからない、よく覚えていないようなささいなことでいつも夫婦げんかになります。けんかになると過去のことを言われたり、いつも同じことの繰り返しです。やめたいと思っていてもけんかになってしまいます。どうしたらやめられますか?(40代・女性・パート勤務)
A 夫婦げんかは生活習慣病とよく似ています。
夫婦げんかは、ほとんどの人が「覚えていない」というような、ささいなことから始まります。あなた様も例外ではありませんので大丈夫。
ただ、たびたび夫婦げんかをしていると、原因はささいなことなのですが、けんか自体に疲れてしまいます。そして「私たちは(僕たちは)合わないのではないか」と、夫婦に本当の亀裂が入っていきます。日常的に繰り広げられる夫婦げんかはほとんどが不毛です。そんな夫婦げんかをやめたいと思ったら、「けんかは絶対にしない」と自分で自分に決めることです。けんかになりそうだ、と思ったら買い物に出るでも、その場を離れるでもいいです。とにかくけんかはなんとしても避ける。そう心に決めてください。
夫婦問題というのは生活習慣病とよく似ています。よくない習慣だ、そう思っていても毎日お酒を飲んでしまう。運動をしないで過ごしてしまう。そうこうするうちに本当の病気になってしまいます。夫婦も同じです。いけないなぁ、と思いながら続けているうちに夫婦の亀裂は取り返しのつかないことになっていき、深刻な夫婦問題へと発展していきます。
とはいえ10回やっていたけんかだったらいきなり0にするのは無理な話なのはよくわかります。生活習慣を変えるのはとてもとても大変だから病気になるのですから。でも10回が5回に3回にと少しずつ減っていけばいいので、まずその一歩として「けんかは絶対にしない」と自分自身に誓うことからです。
<まとめ>
「夫婦げんかはもう二度としない、と自分に宣言しないと永遠に止まらない。誰も止めてくれない」