「些細なことでキレる夫がわからない」立木ミサの夫婦の相談室

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隣の芝生は青く見える......と思っていたら、意外とうちの芝生のほうが青いのではないか!? 「そうそう、そうなのよ」とうなずきたくなる相談から、驚き、びっくりな悩みまで、いろいろあります夫婦って。

定年後の夫婦問題はもとより、子ども世代や孫世代にリアルに起きている夫婦のさまざまな問題を夫婦問題カウンセラーの立木ミサさんと一緒に考えます。

  

Q 家事や育児にも協力的な夫ですが、最近、ささいなことでキレたりします。

共働きで、これまで子育てや家事は分担してやってきました。お弁当を作ってくれたりとても協力的な夫ですが、最近になってささいなことでキレることが多く、態度が以前とは変わってきました。何が不満なのかよくわからず、高校生と中学生の子どもたちも「パパはプンプン丸だね」と言っています。夫はもうすぐ50歳になりますが、会社では最近昇進したばかりで仕事は順調です。ただ、体力的には仕事と家庭での役割が少しきついのかな、と感じることはあります。(40代・女性・看護師)

 

A 夫婦を取り巻く環境は常に変化しています。

家庭は順調、仕事も順調。はたから見たら順風満帆に見えますが、50歳前後の男性は「このままで終わるのだろうか」という不安な心理に襲われることがあります。浮気のような「これ」といって思い当たることがないのに、なんだか夫の態度や行動が今までとは違う。イライラしている。そんなときは中年の危機なのかもしれません。あなた様のようなご相談は、けっこう多いので安心してください。

出産や、子どもが成長して巣立ったり、夫の(妻の)仕事での社会的な地位が上がったり、定年で夫が家にいるようになるのもわかりやすい環境の変化です。定年後、夫がどんどん怒りっぽくなり対応に苦慮する、という話もよく聞きます。夫婦の長い道のりには、さまざまな出来事があり、その都度ライフステージや状況は変わり、夫婦の在り方、関係性も変わっていきます。

誰でもようやく手に入れた居心地のよい状態は「このまま維持したい」と思うものです。でも実際には、家族や夫婦というのは変化を続けています。大切なのは、その変化に適応して行動できるか? です。環境的・年齢的な変化に適応できず、変わったことを嘆くだけだと「なんでこうなってしまったのだろう」といった悩みの迷路に入ってしまいます。

夫の変化は夫婦として"今までと同じ"が維持できなくなっているサインのひとつ。もう一度夫婦の在り方、家事の分担や家庭へのお互いの関わり方を考え直す、よいきっかけと思ってみてください。

<まとめ>
変化に適応できるかどうか?  が夫婦の円満度と比例します。"今までと同じ"は、実はあり得ないのです。

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<教えてくれた人>
立木ミサ(たつき・みさ)さん

夫婦問題カウンセラー。1959年、神奈川県生まれ。これまで1200人以上の夫婦問題に接し、男女、世代を問わずに夫婦に起きるあらゆる問題に取り組んでいる。「生き苦しさ」を乗り越えるためのサポートを主軸にカウンセリングを行っている。

<オフィシャルブログ> http://ameblo.jp/tatsu-go-go

この記事は『毎日が発見』2015年3月号に掲載の情報です。
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