スーパーなどで買い物の支払いをするとき、小銭が多いとお金の出し入れに手間取ることがありますよね。実は、支払いが簡単に手早くできる上に、割引や返金、ポイントなどの特典が付いたカードがあります。「クレジットカードでしょう。借金みたいで好きじゃないのよ」という人もいると思いますが、クレジットカードではありません。銀行で申し込みができる「デビットカード」や、スーパー・コンビニなどで手に入る「電子マネー」です。
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デビットカードで紹介するのは、三菱東京UFJ銀行の「三菱東京UFJ -VISAデビット」と、三井住友銀行の「SMBCデビット」です。
「三菱東京UFJ -VISAデビット」は返金率の上乗せがあります
「三菱東京UFJ -VISAデビット」は、年会費は1080円で、初年度は無料です。中学生を除く15歳から23歳までの人や、年間10万円以上の利用がある人は、翌年度も無料です。スーパーやコンビニ、百貨店やカラオケ店、旅行代金や海外旅行先など、世界中のVisa加盟店で現金感覚で使うことができます。使った金額は原則、即時に自分の三菱東京UFJ銀行の普通預金口座から引き落とされます。利用できる金額は、口座の残高の範囲内、もしくは設定した利用限度額内なので使い過ぎる心配はありません。
買い物などに利用すると、毎月の利用金額の0.2%分が、自動的に翌月の25日に普通預金口座に返金されます。自分のお金を使って買い物をして、その一部が戻ってくることは、現金にはないことです。入会後3カ月間や誕生月などは返金率が上乗せされるなどの特典もあります。
三菱東京UFJ -VISAデビット
「SMBCデビット」は年会費無料で電子マネーも使えます
三井住友銀行で申し込むことができるデビットカードが「SMBCデビット」です。年会費が無料で、スーパーやコンビニなど、世界中のVisa加盟店で現金の代わりに使うことができます。使った金額は原則、即時に自分の三井住友銀行の普通預金口座から引き落とされます。利用限度額は口座の残高、もしくは設定した利用限度額の範囲内なので使い過ぎる心配はありません。買い物などに利用すると、毎月の利用金額の0.25%分が、自動的に翌月の20日に普通預金口座に返金されます。
「SMBCデビット」には電子マネーのiD(アイディ)が付いています。電子マネーはあらかじめ入金した金額の範囲内で利用できる前払いタイプとiDのような後払いタイプがあります。「SMBCデビット」のiDの場合、預金残高の範囲内で前払いタイプのように買い物ができます。「SMBCデビット」で支払う場合、レジで店員にこのカードを渡すと決済をしてくれます。iDで支払う場合は、店員にiDで支払うことを告げてから、自分でレジ近くの読み取り機にカードをタッチします。これで支払いが完了するのでより手早く決済できます。iDの利用額も普通預金口座から即時に引き落とされます。
「SMBCデビット」の申し込みは最寄りの三井住友銀行の店舗で可能です。普通預金口座を持っていない場合は、口座開設と同時に「SMBCデビット」の申し込みができます。その際、自分の顔写真が掲載されている運転免許証などの本人確認書類と印鑑を忘れずに。スマートフォンなどを利用している人は、三井住友銀行のホームページから申し込みが可能です
SMBCデビット
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取材・文/金野和子
<教えてくれた人>
丸山晴美 (まるやま・はるみ)さん
ファイナンシャル・プランナー。節約アドバイザー。マネー専門家として、テレビ、雑誌などで幅広く活躍。著書に『みんなが知らない頭のいいお金の増やし方』(宝島社)などがある。