郊外の高齢化ニュータウンで増える「買い物難民」とは?

いま、日本では空き家が増え続けています。地方に限らず、近年は都市部でも「空き家問題」が深刻化し、特に1960~1980年代に開発された郊外の「ニュータウン」で空き家が目立つ状況です。そこで今回は、不動産の専門家で空き家問題に詳しい牧野知弘先生に、郊外のニュータウンで増えつつある「買い物難民」についてのお話を伺いました。

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我が家に住み続けたいけれど、こんな心配事があります

・自然は豊か。でも運転できなくなったら友達と会いにくくなる...。

・車の運転をやめました。買い物がとても不便で困っています。

・宅配を利用していますが、たまには自分でスーパーにも行きたいですネ。

空き家が増えると住みにくくなる

私たち世代では、郊外のニュータウンに家を建てた人が少なくありません。子どもたちは独立して市街地に住んでいる場合もあれば、いまも子どもと同居の場合もあるようです。そんな私たち世代が「我が家」に住み続けるか、それとも住み替えが必要なのかを「空き家問題」の観点から考えてみましょう。 

郊外のニュータウンでは高齢化が進み、空き家が目立ってきました。それに伴い生活に問題が起き始めています。「最も困るのは買い物です。スーパーが撤退し小売店も閉店して、バスで遠くのスーパーに行かなければならない人もいます」と牧野先生。 

「買い物難民」にならないためには、下のようなサービスを利用する方法もあります。地域が高齢化すると子どもの数が減り、小中学校の統合や廃校が進みます。近くに学校がなくなると、若い世代の住まいとしては、さらに敬遠されてしまうのです。

買い物難民にならないために覚えておきたいサービス

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・生活協同組合

週に1回の配送。注文用紙、電話、インターネットなどで注文した商品が翌週届く。手数料(カタログ代、送料)は1回200円程度。生活協同組合によっては、一定年齢以上の場合は手数料が半額になる場合もある。

・ネットスーパー

スーパーの店頭商品と同じ商品をインターネット、電話、ファクスなどで注文でき、当日や翌日に自宅に配達される。イオン、イトーヨーカドーなどのスーパーが行っている。配送料は1回300円程度。一定額以上の買い物をすると配送料が無料になることがある。

・スーパーの宅配サービス

スーパーに行って商品を購入し、自分で持ち帰らずに当日や翌日に配送してもらうサービス。配送料はスーパーによって異なるが1回200〜500円程度。一定額以上の買い物をすると配送料が無料になることがある。

・オンラインショッピング

インターネットの通販サイト「Amazon.co.jp」や「楽天市場」などで食品、日用品などを注文し、宅配業者によって最短で翌日に配達される。配送料は「Amazon.co.jp」では1回400〜440円で、2,000円以上は送料無料。Amazonプライム会員(月会費500円)は送料無料。

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取材・文/松澤ゆかり、山川寿美恵

 

<教えてくれた人>

牧野知弘(まきの・ともひろ)先生

オラガ総研株式会社代表取締役。第一勧業銀行、ボストンコンサルティンググループ、三井不動産などを経て現職。不動産顧問、不動産プロデュース事業などを行う。著書は『こんな街に「家」を買ってはいけない』(角川新書)など多数。

この記事は『毎日が発見』2019年8月号に掲載の情報です。

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