8000人以上の悩みを解決した人気心理カウンセラーが教える「おもてなし」タイプの人の「自己納得感アップ術」

コミュ障だし、優柔不断だし、意志が弱いし、お金持ちでもないし...。日常生活を送っていると心のノイズに押しつぶされそうになります。そこで、8000人以上の悩みを解決してきた心理カウンセラーの山根洋士さんの著書『「自己肯定感低めの人」のための本』(アスコム)から、「自己否定の無限ループから抜け出す方法」をテーマに納得した人生を過ごせるヒントをご紹介します。

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悩みの「あるある」でわかる、あなたのメンタルノイズ

▼ノイズ診断の2つの基準

自己肯定感が低い人たちを悩ませる、主なメンタルノイズは14個。

どれかひとつでも、「私ってそうかも」と該当するものがあれば、「自分なんて......」と思ってしまう状況と自分を変えるチャンスです。

・思っていることを伝えられなかったのに伝えられるようになる

・何年もチャレンジしてきたことが、やっと実現する

・ひとりで考え込むことが多かったのに、人に相談できるようになる

・頑張ってきたことが認められるようになる

・あれこれ考えて躊躇していたことをはじめられるようになる

あなたを悩ませてきた「できなかったこと」が「できる」ようになるんです。

ただし、潜在意識の深いところにあるメンタルノイズは、気づきにくいのがやっかい。

気づくには、専門的なカウンセリングが必要になることも。

そこで、あなたを悩ますメンタルノイズが見つかるように、2つの判断基準を設けました。

ひとつは、あなたがどんな悩みを持っているか。

14個のメンタルノイズは、それぞれに、そのノイズが原因となって起きている悩みがあります。

・なにをするにしても自信がない

・つい人と比べて落ち込んでしまう

・自分で決められない

・言いたいことが言えない

・いつも相手の顔色が気になる......

該当する悩みがあれば、あなたのメンタルノイズを探すヒントになります。

もうひとつは、あなたがどんな環境で育ってきたか。

メンタルノイズの素は、子どもの頃につくられるマインドセット。

環境が異なれば、生まれるノイズも異なります。

子どもの頃を振り返ってみると、「だから、そうなんだ」と気づくことが多いと思います。

・厳格な家庭で育てられた

・いつも頭をなでられながら育てられた

・親がなんでもしてくれたので、自分はなにもしなくてよかった

・時間を守ることは厳しく言われ続けた......

該当する環境があれば、それがあなたのメンタルノイズの素です。

ただし、メンタルノイズが生まれた環境がわかったからといって、親を責めるようなことはしないでくださいね。

すべては、あなたのため。

だから、あなたは、こうして生きているんですからね。

それでは、ひとつずつ紹介していくことにしましょう。

【パターン1】人の評価が気になって仕方ない、繊細さん

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▼ノイズの症状あるある

・誰かに言われた一言が気になって、相手の気持ちを想像して不安になる

・自分の一挙手一投足で、怒らせたかも、嫌われたかもと被害妄想になる

・どう思われるか気になり過ぎてSNSに投稿できない

・その場は楽しいのに、後になって心配事が湧いてくることが多い

・場を盛り上げようとして頑張るけど、人になるとぐったり疲れる

人に喜んでもらえるのはうれしいもの。

でも、そのことばっかり考えて、相手の顔色が気になって仕方がなくなる、自分を犠牲にしてまで他人を喜ばせてしまうのがこのタイプ。

少しでも暗い表情をしたり、けげんな顔をしたりすると、「どうしたのかな?」「なんか気にすること言ったかな?」と気になる。

しかも、そういうちょっとした表情やしぐさを見逃さない。

ほかの人といるだけで、どんどん疲れてしまいます。

人の評価が気になる人にあるのは、「おもてなしノイズ」です。

このノイズは、サービス精神旺盛な家族のいる環境で育つとつくられます。

地元の祭りがあると、仕事を休んででも参加するお父さん。

家に誰かが遊びに来ると、食べきれないくらいのごちそうをつくるお母さん。

夏休みに親戚の子どもが遊びに来るとなると、いつも以上に気合いが入るお母さん。

「人のためになることをしなさい」「人に喜んでもらうとお金が儲かるんだよ」と、親に教えられると「人を喜ばせるのはいいことだな」と子どもは思い込みます。

でも、祭りから帰ってきたお父さんが疲れた顔をしていたり、お客さんが帰った後にお母さんがしんどい顔をしていたりすると、子どもは「自分はがまんしてでも喜ばせたほうがいいんだ」と勘違いしてしまいます。

喜ばせることに自己犠牲があると、「喜ばせなければいけないんだ」という義務感になります。

「自分も楽しいし相手も楽しい」と、「自分はたいへんだけど相手は楽しい」は大違い。

「おもてなしノイズ」にやられると、まわりは喜んでくれても、いつか自分が疲れ果てて燃え尽きます。

そうならないために、自分の喜びと人の喜びの関係性を逆転させないといけません。

自分は楽しくないけど人が喜ぶことは少しずつやめて、自分も楽しくて人も喜んでくれることの比重を、できるところから増やしていけるといいですね。

アドバイス▶本当のおもてなしは、自分をもてなした者だけが長く提供できる

【パターン2】努力しているのに結果が出ない

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▼ノイズの症状あるある

・土日も休まず働いて、成績はようやく人並みか下降線

・なにかというと反射的に「頑張ります」と言ってしまう

・ブラックな環境から何年も抜け出せない

・懸賞やくじで当たった記憶がない

・とんとん拍子でうまくいっている人を見るとイライラする

・投資は絶対に失敗すると思っていて手が出せない

なにかを得るために努力するのは当たり前。

なんとからくして稼ぎたい、成功したいと思っている人からみても、日本人なら「まあ、そうだよね」と納得する考え方です。

ただし、努力することにこだわり過ぎると、結果が出ないと「努力が足りない」と考えて、努力以外の方法を無視するようになるし、棚からぼたもち的な幸運を受け入れられなくなります。

努力しているのに結果が出ない人にあるのは、「ドMノイズ」です。

努力の大切さは、どこの家庭や学校でも、繰り返し教えられます。

目標を達成したり、大きな願望を実現するためには、努力して当たり前。

問題なのは、努力そのものに過剰に価値を置いてしまうこと。

努力が大切になり過ぎると、「つらいことをしていれば良いことがある」という勘違いに潜在意識レベルで変換されます。

これが意味なく自分を追い込んで、努力を空回りさせるドMノイズの正体です。

このノイズに汚染されると、困ったときにとりあえず努力しておこうという、安易な考えに流されて、本当に効果的な解決策にたどり着けなくなる危険があります。

もっと最悪なのは、努力は人に認めてもらいやすいので、結果が出なくても「努力していれば大丈夫」と潜在意識レベルで悪い思い込みが生まれてしまうのです。

こうした努力中毒に陥る原因は、本当の努力とはなにかを知らないからです。

世間で超人的な努力をしているように見える人は、実は、いわゆる一般的なつらい努力、きつい努力をしているという感覚が本人にはありません。

スポーツにしても仕事にしても、ただ好き過ぎて、もっとうまくなりたい、もっといいものをつくりたいから、ひたすら熱中して取り組んでいる。

その打ち込む姿勢が、まわりから見ると、すごい努力をしているように見えるだけなのです。

努力が苦にならない仕事、やりたいことを見つける。

少し目線を変えるだけでも、ドMノイズはやわらいでいきますよ。

アドバイス▶自分は努力していると思った時点で、努力中毒のはじまり

【まとめ】

14個のメンタルノイズをおさらいしておきましょう。

うまくいかないなあ、自分はダメだなあと思ったときは、このどれかのノイズが邪魔している可能性があります。

▼ノイズ01

【悩み】自信がない、自分にはできないと思ってしまう
【幼少期】ダメだしを繰り返される環境で育った
【ノイズ】ダメ出しノイズ
【最初の一歩】自分にダメ出ししていることに気づいたら、やめる

▼ノイズ02

【悩み】つい人と比べて凹んでしまう
【幼少期】いつも誰かの理想を押し付けられていた
【ノイズ】ありのままの自分封印ノイズ
【最初の一歩】1人でいいので、ありのままの自分を出せる人を見つける

▼ノイズ03

【悩み】自分で決めるのが苦手、決断力がない
【幼少期】親やまわりの人がなんでも決めてくれた
【ノイズ】思考停止ノイズ
【最初の一歩】どんな情報もいったん疑う、ちょっとイヤな奴になってみる

▼ノイズ04

【悩み】言いたいことが言えない
【幼少期】家族に気を遣うことが多かった
【ノイズ】他人ファーストノイズ
【最初の一歩】イヤだなと思うことを少しずつやめてみる

▼ノイズ05

【悩み】認めてもらえない、評価されない
【幼少期】良い結果でもなかなか褒めてもらえなかった
【ノイズ】謙虚謙遜ノイズ
【最初の一歩】お母さんに認めてもらいたいことを考えてみる

▼ノイズ06

【悩み】ゴール目前で失敗する、チャンスに弱い
【幼少期】少しドジったり、失敗したりしたことを喜ばれた
【ノイズ】出ない杭ノイズ
【最初の一歩】ペットボトルやコップの飲み物を最後まで飲み切る

▼ノイズ07

【悩み】頑張っているのに報われない
【幼少期】親やまわりに「がまんするのは素晴らしいこと」と教えられた
【ノイズ】石の上にも三年ノイズ
【最初の一歩】がまんしていることを、ひとつだけやめてみる

▼ノイズ08

【悩み】人付き合いが苦手
【幼少期】親が豹変したり、祖父母が亡くなったりなど、突然傷ついた経験がある
【ノイズ】他人が怖い、裏切りノイズ
【最初の一歩】イヤだなと思う人にあえて近づいてみる

▼ノイズ09

【悩み】うまく人に頼れない、気を遣い過ぎて疲れる
【幼少期】大家族だったり、両親が共働きだったりして、子どもらしくできなかった
【ノイズ】ちゃんとしなきゃノイズ
【最初の一歩】誰かに、少しだけ迷惑をかけてみる

▼ノイズ10

【悩み】いいことが続くと怖くなる、心から安心できない
【幼少期】両親が苦労していたり、いつもつらそうな顔をしていた
【ノイズ】幸福恐怖症ノイズ
【最初の一歩】親は「苦労したくて、苦労していたんだ」と考えてみる

▼ノイズ11

【悩み】行動力がない、やる気が出ない
【幼少期】徹底的に甘えを許さない完璧主義の親に育てられた
【ノイズ】完璧主義ノイズ
【最初の一歩】完璧ではなく「、今のベスト」を目指してみる

▼ノイズ12

【悩み】凡ミスが多くて人に迷惑をかけてしまう
【幼少期】時間に厳しいせっかちな親に育てられた
【ノイズ】タイムイズマネーノイズ
【最初の一歩】ゆっくり食事をしたり、ゆっくり歯磨きしたりしてみる

▼ノイズ13

【悩み】人の評価が気になって仕方がない、繊細さん
【幼少期】サービス精神旺盛な家族のいる環境で育った
【ノイズ】おもてなしノイズ
【最初の一歩】自分は楽しくないけど人が喜ぶことを少しずつやめてみる

▼ノイズ14

【悩み】努力しているのに結果が出ない
【幼少期】家庭や学校で「努力の大切さ」を繰り返し教えられた
【ノイズ】ドMノイズ
【最初の一歩】努力しているとは思わない夢中になれるものをひとつ探す

【まとめ読み】『「自己肯定感低めの人」のための本』記事リストはこちら!

H1_「自己肯定感低めの人」のための本.jpg「〇〇すべき」とつい思ってしまいがちな心のクセを直すことをテーマに全5章にわたって素直な心の作り方を解説してくれます。

 

山根洋士(やまね・ひろし)
8000人以上の悩みを解決してきた心理カウンセラー。過去、過労死寸前まで追い詰められ、入院生活を送る中で心理療法と出会って人生が激変。AIやロボット工学、脳科学などを取り入れた「メンタルノイズメソッド」を開発。実践中心のカウンセリングで一線を画す。

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「自己肯定感低めの人」のための本』

(山根洋士/アスコム)

生きていると自然に物事を〇×判定してしまい、「〇〇はダメ」「××が悪い」という心のノイズが増えて雁字搦めになってしまう。8000人以上の悩みを解決してきた心理カウンセラーがそのノイズを取り除けば、もっと心穏やかに生きていけると説く良書です。つい無意識に決めてしまっている心のルールを見つけ出して解決するだけでなく、「しょうがないか」も解決法として自己納得感の高め方を教えてくれます。

■本の紹介動画もチェック!

※この記事は『「自己肯定感低めの人」のための本』(山根洋士/アスコム)からの抜粋です。

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