<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ぽに子
性別:女
年齢:46
プロフィール:小・中学生の子どもがいる兼業主婦です。パートで働きながら、自分時間も大切に生きたいと思っています。
私の一番痛い恋愛の思い出は、大学を卒業したあとの彼氏(当時20歳くらい)との恋愛です。
大学卒業後、高校の後輩である元カレと再会した私は猛アタックされて付き合うことにしました。
というのも、結婚を前提に付き合って欲しいと言われて、そんなに言うのなら...と思ったのです。
元カレはとても独占欲が強い人でした。
愛されていると私は思っていましたが、周囲の女友だちは引いていたみたいです。
露出度の高い服を着るなと言われ、スカートを履かなくなりました。
友だちと外出や飲みに行くといい顔をされないので、女友だちとの付き合いも減ってしまい、元カレ中心の生活になりました。
「でもいずれ結婚するんだし!」と思っていたんです。
結婚情報誌を買ってきて、ブライダルフェアにも連れて行きました。
ドレス姿に喜んでいたので、てっきり結婚に乗り気だと思っていたんです。
2年付き合って私も25歳になっていました。
いつ頃結婚するのか目安がないと不安な年齢です。
元カレに聞くと「今はまだ趣味にお金使いたいから無理かな」と返されてしまいます。
同級生の友だちの結婚式でブーケを受け取ったら、「次は私、とか言うなよ!」と言われてしまいます。
そういうことが何度か続き、「あれ?」とようやく気付きました。
私自身は結婚前提と言うのなら、すぐに結婚すると思っていたんです。
でも彼の結婚前提というのは、ただそのときに私と交際するための口実で、結婚する気なんてなかったんです。
恐る恐る彼に「じゃあ、いつになったら結婚するの?」と聞いたところ、「今じゃない」と言われました。
でも、当時の私は彼との結婚しか考えられず、それからも何度も「結婚」の話を前のめりにしてしまいました。
「いつかは結婚するけど、それは将来の話。結婚の話ばかりされても重たい! もう無理だ」
最後は一方的にそう突き放されて別れることになってしまったんです。
別れた後の私は「男なんて!」と思い仕事に集中し、時間の経過とともに元カレのことも忘れ、男性とはたまにデートするくらいでした。
そんな私ですが30歳になった頃、「あなたと結婚したい」と言う男性が現れたんです。
相手は6歳も年下だし結婚は保留にして、彼とは友だちとして半年くらい付き合っていました。
そんな頃、人伝手に私の連絡先を聞いた元カレが連絡をしてきました。
元カレは私と別れたあと、誰と付き合ってもうまくいかず独身でした。
そして、寂しさや焦りもあったんだと思うのですが「結婚前提でやり直したい」とまた言ってきたのです。
一度好きになった人だし、まだ彼とは友だちだったのもあり、ちょっと迷ってしまいました。
どうしたらいいかと元カレとのことを友だちに相談したところ、「ヨリを戻すなら結婚前提ではなく『結婚』しかないでしょ」と口を揃えて言います。
そこで私は元カレに聞きました。
「今、結婚を申し込んでくれている人もいる。あなたはどう考えているの?」
彼の決心を聞くつもりでしたが、返ってきた答えはトンチンカンなものでした。
「俺がいるのに一体どういうことなんだ? 二股かけるなんて、そんな軽い女だとは思わなかった」
え? あなたと今は付き合っていないし、一度は私のことをフッたよね?
びっくりしてようやく目が覚めた私は、元カレを気持ちよく吹っ切ることができたのでした。
最近、Zoomで友人たちと「結婚する前に付き合っていた彼氏」の話題でこの話をしたところ、「時間差で2回フラれるとか面白過ぎ! 間違ってその人と結婚しなくて良かったよ!」とみんなに言われてしまいました。
今の夫は、私が30歳当時に結婚したいと言ってくれていた6歳年下の彼です。
夫も結婚前提と言いましたが、元カレとは違いすぐに行動できる人でした。
亭主関白でちょっと大変な人ですが、口だけの元カレよりずっと素敵な男性です。
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