実は年下彼氏がモンスターで...。ボロボロになったアラフィフの親友に言葉が出ない

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:はてな
性別:女
年齢:48
プロフィール:結婚にはもはや夢も希望も描けない、終生独身予定のアラフィフです。

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私には幼いころからの親友Aがいます。お互いさばさばした性格で、物事をはっきり言うタイプなので、男友達はできても彼ができないという学生時代を過ごし、2人とも地方公務員として就職しました。Aは実家から通勤しています。

ある日2人で買い物に出かけた先で、Aがナンパされました。Aは童顔でふだんから5~6歳は年下に見えることがあるのです。私からしたら羨ましいのですが、A自身はそうは思っていない様子でした。ナンパしてきた彼はAを同じ年位だと思って声をかけたようでしたが、実際はAより7つも年下で私も驚きました。彼の見た目は真面目そう、話しぶりも穏やかな好青年という感じで、さらに有名な企業の営業をしているとのことで、今までこんな風にナンパをしたことはなく初めて声をかけたのがAだったとのこと。元来の性格に加え、面倒見の良いAなので、年下の彼のちょっと甘えん坊な感じ、でもがんばっている様子がかわいく思えたのか、その日に交際成立。私はAの恋を応援すべく、何かあったときは相談にのる役を仰せつかりました。

彼は、地方から出てきて1人暮らしをしていました。家の外でのデートはたった数回、その後は彼の部屋が逢瀬の場所になっていったそうです。行くたびに食事を作り、その材料費はA持ち。それだけでなく、彼の服や雑誌等、水光熱費までもがなしくずし敵にAの支払いになっていったそうです。面倒見のよいAは、自身の貯金を削っても彼の世話をすることが楽しいと、彼の部屋に入りびたりになっていきました。

後でわかったことですが、彼は実は自分の勤務先を詐称していました。大手企業の営業マンではなく、飲み屋の客引きとして働くフリーター。それもAと出会った後、上司と合わないとかで自ら辞めたようでした。そして、彼が住んでいたアパートを引き払い、新たにAが借りたマンションに2人で住み始めました。

半年が過ぎたころでしょうか、Aに異変が起こり始めました。今まで笑顔で彼とのことを語っていたAが目に見えて痩せ始め、仕事も休みがちになってしまったのです。心配した私はAと何度かコンタクトを取りましたが、A自身が体調が悪いだけだからとのことで、しばらく距離をおく日々が続きました。

そんなある日Aから「今すぐ来てほしい。両親には言えないからお願い」と連絡があり、深夜でしたがすぐ駆けつけました。するとAは、ぐちゃぐちゃになった真っ暗な部屋で1人呆然と座っていました。「彼、もう無理って言って出ていった......」。電気をつけてよく見ると、Aの唇は切れ、目のふちも変色しているではありませんか。応急手当をしながら、Aにはとりあえず自宅に戻るよう勧めました。

Aの話によると暴力は今回が初めてではないとのことでした。こんな姿を私や両親には見せられないと黙っていたようです。

一緒に暮らし始めてからの彼は、とにかく全てを自分の思い通りにしたくて、それが叶わないとキレる、ということを繰り返していたといいます。Aは、自分さえ我慢すれば、彼も穏やかで優しいままでいてくれるからと、自分を押さえつつ一緒に生活していたようです。病院と警察へ行くことを勧めましたが、Aは若い彼の今後を思いやり、届けを出すことはやめました。

彼は、その数日後Aが仕事の間に、自分の身の回り品だけ持ち出し、どこかへ逃げました。Aはマンションを引き払い、自宅へ戻りました。しかし精神的ショックから仕事を辞めざるを得ない状況になり、今も精神科に通っています。

キレて暴力をふるうことで思い通りにしようとする人が身近に存在していたという恐ろしさ......そしてそのことで親友の人生が台無しになってしまったことに、悲しさと憤りを感じました。

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