「自転車保険」に入る前にチェックするべきことは? 条例で加入が義務化されている自治体も。/斗比主閲子

こんにちは。斗比主閲子と申します。

アラフォー、既婚、複数人の子持ち、二世帯住宅在住、富裕層(※)です。

※富裕層は純金融資産1億円以上の世帯(野村総研定義)

【前回】「熱中症保険」を知っていますか? 保険はコスパを考えて加入すべし!

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皆さんは自転車保険に加入されていますか? その名の通り、自転車での事故をカバーする保険で、最近加入者が増加しています。

背景には、自動車による交通事故の件数は毎年減っている一方で、自転車事故の件数が増加傾向にあり、今では32の都道府県で自転車保険の加入を義務付けていることが考えられます。

色んなデータがありますが、加入が義務化されている自治体での保険の加入率は5割を超えているということでした。

未加入でも罰則がない割には、高い数字です。

私が住んでいる自治体でも自転車保険の加入が義務化されているので、家族会議が開催されました。

とはいっても、この手の話は私と姑の二人で決めているので、二人の会議でしたが。

話を切り出したのは姑からで、「最近は自転車での事故が多いでしょ? あなたたち夫婦と子どもたちはよく自転車に乗っているし、自転車保険に加入したほうがいいんじゃない??」と指摘をしてきたのがきっかけです。

私も、自転車保険での事故によって、被害者に多額の損害賠償をしなければならないニュースを見聞きしたことがあったので、良い機会と思ってどの保険に入るかを検討することにしました。

色々調べてみましたが、結果としては、自転車保険には加入しませんでした。

こう書くと、「義務だけど罰則がないから加入してないの?」「自動車事故を起こさないという自信があるの?」と思われるかもしれません。

罰則がなくても事故を起こした時には最大1億円程度の損害賠償をしなくてはいけないというのは簡単に見過ごせるものではないですし、事故はどうしたって起きてしまうことはあります。

だから、何も保険に加入しないという選択肢は、私にはありませんでした。

もう少し補足すると、自転車保険自体には加入しなかったんですが、自転車事故での加害者になった時の被害者の損害を補償する保険には加入しました。

というか、正確には加入済みでした。

その保険とは、火災保険の特約の個人賠償責任保険です。

個人賠償責任保険とは、家族全員が保障対象になり、普段の生活で他人を怪我させてしまったり、他人の物を壊してしまったりして、法律上の損害賠償責任を負った場合の損害を保障する保険になります。

自転車に限らず、子どもやペットによる損害や、ベランダから鉢植えを落として歩行者を怪我させたようなものも含めて、広範囲の損害を保障します。

個人賠償責任保険は単体での加入はできないんですが、火災保険や自動車保険の特約として加入することができ、保険料は大体年間2000円程度です。

自転車保険は保険料が年間3000円程度で、保障対象はもちろん自転車事故限定です。

個人賠償責任保険と違って、自分が怪我をした時の傷害保険も含まれているという違いがあります。

自分の怪我は国民健康保険でカバーできると考えていたので、値段から見ても、我が家の場合は自転車保険より、個人賠償責任保険の方が良さそうという結論に至りました。

また、自転車保険の加入義務といっても、自転車で他人に怪我をさせたり死亡をさせたりしたときの保険に加入していれば良いということで、個人賠償責任保険でも自治体としては問題ないということも分かりました。

そうと分かれば話は早く、今加入している火災保険や自動車保険で個人賠償責任保険特約に加入しているかどうかの確認です。

姑に、火災保険と自動車保険の保険証書を引っ張り出してきてもらって確認したところ、どうやら火災保険の特約で個人賠償責任保険を付けていたようでした。

姑に、なぜ特別に自転車保険に入らず、個人賠償責任保険で問題ないかという説明をするのに多少の苦労はしたものの、比較表を作ってどうにか納得してもらって、結果、我が家は自転車保険には加入しないことになったのでした。

もし、これから自転車保険に加入することを考えている方がいらっしゃったら、個人賠償責任保険の特約を付けることも一つの選択肢としてアリだと思います。

今日はこんなところです。

どなたかのお役に立てれば幸いです!

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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斗比主閲子

"アラフォー、既婚、複数人の子持ち、二世帯住宅在住、富裕層。旧帝大卒で年収は2000万円"ということになっています。ゆりかごから墓場まで、ありとあらゆる人間関係トラブルの相談を趣味で対応しています。単著『私って、甘えてますか?』(総合法令出版)

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

斗比主閲子さんのブログ:斗比主閲子の姑日記

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