こんにちは山田あしゅらです。
義両親の在宅介護の様子を嫁の目線で綴ったブログ『13番さんのあな―介護家庭の日常―(現・13番さんのつぼ)』。
ここに書いてきた13年間の記録をもとに今の気持ちを織り交ぜつつ、改めて当時のことを振り返ってみようと思います。
【前回】初ひ孫誕生で義両親に「意外な変化」が! 介護に明け暮れる我が家に訪れた新しい風
初孫の誕生にひと時の『春』を味わった山田家。
けれどW介護の日々は相変わらず続いております。
何だか最近、ため息をもらすことが増えてきたような気がする私です。
この日も義母のデイサービス送り出し準備から1日が始まりました。
最近一段とカラダの動きが悪くなってきた義母。
2~3年前までは、身の回りのことが多少なりとも出来ていましたが、今では介助の度合いはかなり高くなっておりました。
介護って『忍者の修行』のようなところがあります。
最初は労力をそれほど必要としませんが、飛び越える木(被介護者)は次第に動けなくなっていくので、それに合わせ、手抜きも含めスキルが上がっていくような感じ...と言いましょうか。
ただ、労力は確実に増えているのに『どっぷり』なルーティンが常となると、介護者は気づかないままジワジワ追い詰められていく危険性もはらんでいるものです。
どれだけ頑張ったところで明るい兆しは見えてこない毎日に
ふと立ち止まった時に感じるやるせなさ。
新しい命との出会いは私に何らかの変化をもたらしつつあったのかも知れません。
本日義父はデイサービスがありません。
そして歯医者の予約日です。
朝ごはんを済ませるや否やスタンバイOK。
歯医者へ行く気マンマンで待つ義父に
ついつい『言わずもがな』な進言をした私。
『ヨメノイウコトキイタラマケ星人』の義父が、嫁のアドバイスを素直に聞いちゃくれないことは重々分かっちゃいるんですけどね。
義母の歯磨き介助はお手の物でも、しっかりしている(つもりの)義父の介助は出来ませぬ。(と、言うよりやりたくないし、やらせないし。)
結局、朝ごはんの菜っ葉や納豆やお味噌汁のワカメやらイッパイ詰まった歯はそのまんま。
嫌悪な空気満載で車に乗り込み、歯医者に向かうのでありました。
そして義父も今では院内移動が車いす必須となっているため、歯医者に連れ添う私は結果、赤っ恥の罰ゲーム(?)付きとなるワケですよ。
もしかしてコレも修行?
いやいや、全くこっちのスキルは上がりませんわ。
違った意味でのやるせなさ。
一体いつまで続くのでしょう。
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