霊柩バスで移動、お通夜の後は「雑魚寝なんて聞いてない!」北海道のお葬式は驚きの連続!/くるぴた

皆様こんにちは、『ぼっちシニアの幸せ探し貯金日記』の管理人"くるぴた"です。

ここでは昔、結婚生活中に起こった「おいおい、ちょっと待て」と思うような出来事などを中心に書いていきます。

【前回】「差し押さえ予告!?」夫宛てに届いた真っ赤な封筒。税金未納を放置した夫の「最低な解決法」

霊柩バスで移動、お通夜の後は「雑魚寝なんて聞いてない!」北海道のお葬式は驚きの連続!/くるぴた taikenki_kurupita55.png

私は離婚した後、一度だけ元夫に郵便を出したことがあります。

それは元義父の葬儀の時の写真でした。

北海道で葬儀に出席したのは、この一回だけでしたが、いろいろと地元の式とは違っていたので、戸惑うことが多かった記憶があります。

元夫の両親は元は岡山の人で、親類はほぼ全員、中国地方から関西地方に住んでいました。

そのため、義父の兄弟や甥、姪はいても、義母は電話連絡だけをして、一人も呼びませんでした。

その代わり、十数年、隣に住んでいた一家を、家族丸ごと招待していました。

とは言っても、その方々は隣人でなくなってから十年以上経ち、引っ越し後は大して頻繁に会っていたわけでもないのですが......。

この辺りの感覚は、自分とは違うなと思ったものです。

そしてお通夜で、私達夫婦は葬儀社へ。

そこでお坊さんに読経をしてもらった後、私はタクシーで帰宅して、翌朝葬儀の会場に行くものだと思っていたら......。

葬儀社の玄関先に行くと、見慣れないバスが停まっています。

それは霊柩バスでした。

こちらでは霊柩車ではなく、霊柩バスに御棺を乗せ、参加者全員で一緒に葬儀場まで移動するのだそうです。

雪中を車で移動する場合も多い土地ですし、個人個人で移動すると一部の人が渋滞に巻き込まれたりして、定時に全員が現地に集合するのが難しいという理由で、バスでの移動が主流なのだとか。

さて、葬儀場に着くと、広い会場に義父の御棺が安置されました。

折しも時刻は夕飯時。

その会場で、ご飯とおかずが別になっているお弁当が出されることになったのですが......。

義姉と私とで、業者の人が置いていった弁当を配っていると、義母に 「こっちの『こくはん』も配って」 と言われたのです。

私がキョトンとしていると、義母は弁当のご飯の方を指差しました。

「ほら、そっちの『こくはん』!」

なんでも、北海道では葬儀の時、黒豆を炊き込んだ『黒飯』を供するのが普通なのだそうです。

めでたい席では赤飯、法事では黒飯。

そう思えば理解できましたが、全然知らないとピンと来ないものですね。

そして、食後。

なんと、その部屋に布団を敷き詰めて、出席者全員が雑魚寝すると、その時初めて知りました。

出席者の人数のわりに、やけに会場が広いなとは思ったのですが......。

まあ、郷に入れば郷に従えですから、そうするしかありません。

自分の両親の通夜の際は、身内が二人くらいで仮安置されている部屋に泊まり、交代で寝ずの番をして、他の人は帰宅していました。

本当にその土地土地でいろいろ違うものですね。

しばらくすると、周囲の人達が一斉にパジャマやジャージに着替え始めます。

当然ながら、私は着替えを持ってきていません。

普段着ならまだ寝やすいのですが、喪服です。

困った挙句、上着だけ脱いで、スカートになるべくシワが寄らないように、布を伸ばして、布団の上に横たわりました。

寝返りをあまり打たないようにしようと思うと、ちっとも寝付けません。

環境の変化に弱く、周囲には初対面の人が何人も寝ているというのもあり......。

結局この日は2時間くらいしか眠れなかったと記憶しています。

ふと元夫の方をチラリと見れば、自分はちゃっかり、いつものオレンジ色のTシャツと、赤地に白いラインが入ったジャージのズボンを着て、大いびき。

寝間着を持ったかどうか、事前にほんの一言、声を掛けてくれるだけでよかったのに、どうして、こういう大事なことを教えてくれないのかと、怒りが湧きました。

しかも自分の親の通夜なのに、酔っぱらって線香の番もせずに寝ていた様子でしたし......。

個人的には違和感がある宿泊でしたが、出席者が夜遅くまで故人を偲ぶ話ができるし、線香が消えないように見張る時には交代要員が大勢いる分、一人一人の負担が少なくなるのはいいと思います。

葬儀自体は全国的なものとほぼ変わりなく行われましたが、最後に遺影を中心に出席者の集合写真を撮ったのにもビックリ。

そして後日、結婚写真のような装丁の、二つ折りの厚紙にはめ込まれた遺影の写真と集合写真が送られてきました

冒頭で元夫に送り返したのは、この時の写真です。

雰囲気が似ていたので結婚写真などと一緒に、誤って持ってきてしまったのです。

おそらく私が北海道での葬儀に出席することは、もうないでしょう。

ですが、あの経験は、ひとつもふたつも勉強になりました。

今後はとにかく、冠婚葬祭、特に『葬』の時は、その土地のやり方を事前に調べてから臨みたいと思います。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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くるぴた

モラハラ変人夫との「追いはぎに遭ったような」結婚生活を終わらせた『くるぴた』です。現在は病院で清掃のパート等をして、生計を立てています。親も子もないアラ還の独り暮らしは寂しいけれど、離婚によって多くのストレスから解放されたので、後悔はありません。ブログ『ぼっちシニアの幸せ探し貯金日記』の管理人です。

くるぴたさんのブログ:ぼっちシニアの幸せ探し貯金日記 

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