「遺産はもらったんだろうな?」夫に「母の死」を伝えると...いつまでもお金に執着する姿が悲しい/chii

モラハラDV夫の元から逃げ出して、別居生活も9年目になりました。

現在、私は神奈川県内のワンルームマンションで一人暮らしをしています。

【前回】親に愛されず...気付けば「共依存体質」になっていた私。残りの人生、どう生きる?

「遺産はもらったんだろうな?」夫に「母の死」を伝えると...いつまでもお金に執着する姿が悲しい/chii pixta_81500869_S.jpg

しばらく音信不通だったモラハラDV夫から、たびたび電話がかかってくるようになったのは昨年のことです。

ほとんどが弱音でした。

一度はズボンを縫ってくれ、新しい下着を購入してくれという夫の頼みを聞くことにしました。

で、新しい下着を購入して、夫からの電話を待っていましたが、何回かすっぽかされ会うことはありませんでした。

元わが家の近所の方からの情報によると、すっかりやつれて見る影もないらしい。

息子に連絡が来ても、帰ってこいとは言わない夫。

もしかして、変わり果てた自分の姿を、私や息子、そして娘にも見せたくないのかもしれないです。

家族よりもお金が大事だと言い続けていた夫は、今は70歳になっています。

年金がないのですから、貯金や仕事がつきた時は、家を売るしかないのです。

家を売ること、今は頑なに拒否をしていますが、いつか追い詰められる日がくるはずです。

電話が来た時に、母の死を知らせました。

夫は、思いがけず「なんで俺に連絡しなかった? 葬儀に出席したかったのに」と言いました。

めずらしいことを言うなと思ったものです。

夫と一緒に暮らしていた頃、「俺はおまえの親父や母親の葬式には絶対行かないからな!」と宣言していたのです。

その言葉通り、父のお通夜葬儀には出席しないという不義理を実行しました。

お葬式に出たかったと言った後、少ししてから再び電話がかかってきました。

「おまえ、遺産はちゃんともらったんだろうな?」

「あなたには関係ない」

「おまえは長女なんだから、もらう権利があるんだよ!」

「あなたには関係ないこと」

こんなやり取りが続き、しつこい夫の言葉が嫌になり、途中で電話を切りました。

お葬式に出たかった? 嘘ばっかり。

遺産をもらえ! これが夫の本性です。

私の実家はマイホームの負債が残っており、亡父の相続手続きの時に、相続放棄の手続きをとっています。

その後、実家を手放した時、兄夫婦は3000万くらいの現金を手にしたと思います。

私と妹は、相続放棄しているので、遺産という名目では、何も受け取ることはなかったのです。

この事実を、別居中の夫に伝えたら、わめきちらすに違いありません。

だから、本当のことは言えません。

家族よりも大事なのはお金だと言い続けてきた夫ですが、私の実家の遺産相続に関しても汚い言葉をはいて、もううんざりしました。

何もかも失っても、まだお金お金という夫、別居して本当に良かったと思います。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

chii

モラハラDV夫の家を飛び出し、7年目のchiiと申します。離婚には応じてもらえずに、現在も熟年別居中です。つい最近、共に暮らしていた大学生の息子が自立をして一人暮らしになりました。某スーパーでサービスカウンターの仕事をしています。パートなので生活は楽ではありませんが、結婚生活が地獄だったからこそ、現在の一人の時間に幸せを感じています。別居直後から書き出した「60代小さく暮らす」お一人様の老後がテーマの「お茶のいっぷく」を書いています。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

この記事に関連する「みなさんの体験記」のキーワード

PAGE TOP