20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として暮らしてきた中道あんさん。でも50代になると、夫との別居、女性としての身体の変化、母の介護...と、立て続けに「人生の転機」が訪れます。そんな激動の中で見つけた「50代からの人生を前向きに過ごすためのヒント」。
ちょっと面倒になってしまう家事をゲーム感覚でやっているという中道あんさん。面白がってトライすることで、続いていることや気持ちを切り替えているそうで...
【前回】実家の「空き家問題」どうする? 友人の古民家を訪れて考えた「新たな暮らし方」
娘が一人暮らしを解消して、わが家は3人暮らしにまた戻りました。
2日に1回だった洗濯を毎日するようになって、ちょっとばかし家事負担が増えました。
洗ってくれるのは洗濯機ですが、干すのは私のお役目。
面倒な洗濯ものはゲーム感覚で干しています。
ピンチハンガーに下着やタオルなど小物を干していくのですが、左右のバランスを取って床と並行になるように考えながら干す。
ピンチハンガーがまるで天秤のようです。
最後の方になると、一度吊り下げた洗濯ものをピンチから外し、移動させることもあります。
そして、真っすぐになった様子を見て、「よっしゃー! ゲームクリア!」とプチ感激。
「面倒臭いなぁ」と思いながらやったら面倒な作業にしかなりませんが、ちょっとおもしろがってやると、作業そのものが遊びになります。
私はブログを書き続けて10年近くになりますが、アクセス数がガタ落ちになったり、「いいね」が減ったり、とずっと順風満帆だったわけではありませんでした。
その度に「なぜなんだろう?」と分析して改善して今日まで続けています。
SNSにはつきものの誹謗中傷的なコメントを書かれたことも何度もあります。
初めてネガティブなコメントをもらったときは、「いったい自分の何がいけなかったんだろう?」とめちゃくちゃ考えました。
でも、数字も評価も私のコントロールできないことです。
だからそれをいくら考えても正しい答えなんて見つかりません。
それからどんな出来事も、「なるほどなぁ...そうくるかぁ」と俯瞰して見るようになり、おもしろがってみるようになりました。
すると、ブログ発信でのストレスは皆無。
私がブログを10年間休まずに継続できたのは、純粋に楽しいからです。
楽しむためには自分でおもしろがるしか方法はありません。
これは、母との関係性でも言えることです。
もう既に亡くなって仏様になっていますので、あまり悪口を書きたくはないのですが、存命中は色々なひどい目に遭いました。
ただ、最終的にそこに「笑い」があったから縁を切らずにすんだのです。
母の言動や行動を<怪獣><モンスター><デンジャラス><演技派女優><イソップ物語>などなどと評しては「笑いのネタ」にしていたのです。
これは、私が大阪人であり、吉本新喜劇を観て育ったせいかもしれません。
新喜劇の主人公の役柄は母のようにリミッターが外れちゃった人が繰り広げるドタバタ劇。事態はとんでもない方向へ展開していくのですが、主人公が周りを巻き込んで笑いに昇華してくれるから、おもしろいのです。
あれは、フィクションでわが母の姿はノンフィクション。
リアルさは創造物をはるかに超えた笑いのネタになります。
最終的に「リミッターが外れてるねん、しゃーないな」というオチに。
一つの災難が、ユニークな人が起こす人間ドラマとして私が語ることで、笑いに昇華され幕を閉じるようになります。
本当に幸せな人だと思います。
今の50代は、
□老後の年金・家計
□いつまで働くのか
□親の介護の負担
などの心配ごとが出てくる年代でもあります。
「このままで大丈夫なんだろうか?」なんて不安になってしまいがち。
でも不安になってもいいことは何一つありません。
不安ばかり口にしていたら、表情にも態度にも現れるので人が寄ってはきません。
それよりも、今の状況をおもしろがって楽しみを見つけることです。
そしたら、新しい情報にも出会えるでしょう。
「おもしろがる」は、人にだけ与えられた幸せになるための知恵だと思います。
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