認知症義母の介助、どこまで手出しすべき? 義母の「残存能力」を奪いたくないけど.../山田あしゅら

こんにちは山田あしゅらです。

義両親の在宅介護の様子を嫁の目線で綴ったブログ『13番さんのあな―介護家庭の日常―(現・13番さんのつぼ)』。

ここに書いてきた13年間の記録をもとに今の気持ちを織り交ぜつつ、改めて当時のことを振り返ってみようと思います。

【前回】認知症の義母の歯科診察。歯のレントゲンを撮るのにプチパニック状態で...

介護生活を続けていると意外に難しいのが『本人(介護される側)の自主性を大切にする』ことでした。

そういえば子育て中も同じ悩みを抱いていたような...。

思い通りに動いてくれない息子たち。

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本人の成長のためには見守り、待つことが大切だとは分かっていても、親の側も忙しいので、ついつい手出し口出ししてしまいます。

ただ、相手が子どもの場合はそれでも少しずつ成長していきますが、義母たちの場合はその『逆』。

一昨日より昨日、昨日より今日と出来なくなることがどんどん増えていくのです。

つまり彼らに対しての『自主性を重んじる』は『残存能力を保つ』ことが目的となるわけです。

時間に追われるのは育児中も介護中も同じですから、見守り、待つことはなかなか大変。

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時に、危険な場合もあるので放っておくわけにもいきません。

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残存能力奪っちゃってるなぁ...と思いつつもついつい手が出てしまいます。

そこで「靴下くらいなら大丈夫でしょ...」と、義母に渡して様子を見ることにしました。

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さてさて、ちゃんと履けるでしょうか?

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しばらくした後見に行くときちんと履けているじゃありませんか。

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ただ、喜んだのもこの時限り。

次も同様に出来るかというと...

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とか

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とか。意外な方向に期待を裏切ってくれました。

そろそろデイサービスの迎えも来ちゃいそう。

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そして結局、手を出しちゃう私。

やらなければもっと出来なくなるのは分かっていますが、心の奥底で「もういいんじゃね?」と思ってしまうヨメなのでありました。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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山田あしゅら

60代主婦。3人の息子は巣立ち、孫が2人いるおばあちゃん。 義父・太郎を平成31年4月(享年90歳)、義母・はな子を令和2年11(享年95歳)をそれぞれ見送り、現在は夫と二人暮らしをしている。 13年間にわたり義父母の介護の奮闘を綴ったAmebaブログ 「13番さんのあなー介護家庭の日常(現・13番さんのつぼ)」をもとに 平成29年7月『毒舌嫁の在宅介護は今日も事件です!』を出版。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

山田あしゅらさんのブログ:13番さんのつぼ

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