<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みわちゃん
性別:女性
年齢:62
プロフィール:グランドピアノの引越しってめちゃくちゃ大変です。
私は大学勤務と並行し、ピアノの講師もしています。
2022年の春、ピアノのレッスン室を引っ越すこととなり、グランドピアノを移動することになりました。
ピアノを運ぶには専門の運送会社に頼まなければいけません。
幸い、夫の甥が取締役をしている会社がピアノの運送を請け負っているので、夫から「よろしく頼むよ」と一言、「おじさん、任しとけ」と甥。
専門業者の手配は意外と大変なので、助かるなと思っていました。
さて、現在のレッスン室はマンションの3階です。
移動するには、まずグランドピアノの3本の脚をはずし、ピアノを横にして布団でくるみ、篭屋のごとく2人で持ち上げ、ベランダからクレーン車で下ろします。
クレーン車の運転手、ピアノを担ぐ人、総勢5名で半日かかる大仕事です。
無事、ピアノを車に乗せて引っ越し先に到着。
あとは搬入するだけ、と思っていたのですが...。
新しいレッスン室に到着し、元のとおりにピアノを組み立てて、3本の脚を取り付けようとしたときです。
ポキーン‼ 「えっ! ピアノの脚が折れた!?」
ドッシーン‼ 「床に穴が!?」
なんてことでしょう。
グランドピアノの脚が折れて、ピアノが横倒しになり、床に穴が開いてしまいました。
運送会社のスタッフたちは茫然自失...こんなことは初めてだったそうです。
スタッフはすぐさま会社に電話し、判断を待ちました。
結果、運送会社がそのままピアノを持ち帰り、修理することとなりました。
このピアノは外国製なので最悪、本社のあるニューヨークに輸送することもありうるとのこと。
さて、私のほうは床の修理です。
職人さんに見てもらったところ、床の張り替えはなんとか避けたい...と頑張ってくれました。
はじめに粘土で穴をふさぎ、やすりをかけ、床を平らにしました。
次に筆を使ってさまざまな色を補修部分に塗り、周りの板と違和感のないように塗っていきました。
これで30cm四方ほどの傷んだ床は見事に復活。
どこに穴が開いていたのか、分からなくなりました。
ちなみに、ピアノは脚の差込口が壊れてしまっていました。
脚3本でグランドピアノの重量350kgほどを支えるのですから、よほど頑丈に直さなければ恐ろしいことになります。
なんとか修理会社が見つかり、補強をしながら脚の修理をすることになりました。
それから7カ月後、新たな問題が発生しました。
運送するときに布団でピアノをくるんでいましたが、長い間となってしまったため、布団の繊維がピアノの蓋にこびりついてしまったそうなのです。
この繊維をとろうとすると、塗料が剥げてしまう...とのこと。
「この部分だけ塗料で補修すると見た目がおかしくなるので、どうしたらいいか検討をしている」
その連絡を聞いて、私はどれだけトラブルが続くのかと頭がクラクラしました。
結局、全面的に塗料を塗り替えると、経年ならではのいい色合いがなくなってしまうということで、繊維はこびりついたままで、ピアノは我が家に戻すことになりました。
とはいえ、脚が折れてから10カ月になりますが、まだピアノは退院していません。
一体いつ帰ってくるのか...ただ、運送会社が責任を感じて運送料を10万円安くしてくれたことは少しだけよかったかな。
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