変色した顔を見て複雑な思い。老人ホームで暮らす母がケガをした時/中道あん

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母が老人ホームに入居してこの秋で4年になります。

入居した頃は杖をつきつつ、外出もできていたし、施設での暮らしは退屈だと言って

編み物をしたりジグソーパズルをしたりしてそれなりに元気でした。

ホームで介護をしてもらっているというより、規則正しく生活ができるように見守っていただいているという具合でした。

それが2年前に片足を切断してからは行動範囲も限られてきて、できることも少なくなり、意欲的な行動が少なくなりました。ただ、トイレは自力で用を足していたので、それは足の訓練にもなって良いことだと、片足を失うというネガティブな事実にそれでも立てるという一つの光のように思っていました。そして車イスで自由に施設の中を動きまわっていました。

ただ、ここ一年、ベッドから車いすに移る時に失敗して転ぶという事故が何度かありました。幸いケガはありませんでしたが、自力で立てない日が増えていったのです。それは機能的なものか精神的なものか、糖尿病の後遺症なのかまではわかりません。時々足に力が入らないというのです。ホームの中を自由に車イスで動きまわる母はベッドと車イスへの移動も頻回なのだと思います。自力で移動せず必ず施設スタッフに声をかけてからとなりました。

先日、ホームから私の携帯に連絡がありました。母の顔の半分が打撲で腫れているとのことでした。
施設スタッフが母の顔をみて気がついたというのです。母に尋ねても「分からない。」と言うそうです。これまでにホームでケガをしたことがなかったので、あわてて様子を見にいきました。本人はやはり「分からない」と言い、あまり気に留めていない様子でした。ホーム側としては、ケガの原因が分からなくては対応のしようがない。というものでした。

その翌週、今度は頭に大きなたんこぶが出来ているという連絡が入りました。念のため、病院に連れていってくださるとのこと。

どうやらケガの原因は自分でベッドから車イスに移ろうとして、落ちたことによるもの。

幸いにも骨折や内出血などなくそのまま帰ってきました。

翌日、母に会いにいくと、その前の週にした顔の打撲は良くなりつつあるらしいですが、激しい変色が痛々しくて、なんだか切なくなりました。頭のこぶは腫れが収まりなんともない様子。部屋のベッドはこれ以上低くできないほど低くしてありました。私にできる対策として思いついたのは、ニット帽をかぶせることくらいしかありません。

なんだかスッキリとしないような、どうしようもない気分になりました。老人ホームで暮らしていれば何もかも安心というわけではありません。不自由ながらも動きまわれる分、ケガのリスクも高いです。家にいてもケガはするときはするのだし、私は仕事の都合で緊急事態にも敏速に対応できないのだから...そう自分に言い聞かせ施設を後にしました。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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中道あん
「女性の生き方ブログ!50代を 丁寧に生きる、あんさん流」主宰。Ameba公式トップブロガー。結婚22年で夫と別居。自立した人生を送るため、正社員として働きだしました。社会人の長男、大学生の長女と同居しています。要介護2の実母は3年半同居生活の後有料老人ホームにて暮らしております。

中道あんさんのブログ:アラフィフの生き方ブログ|50代を丁寧に生きる、あんさん流

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『50代、もう一度「ひとり時間」』(KADOKAWA)

20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として普通に生きてきた。でも50代になると人生の転機が頼まれもしないのに訪れる。夫との別居、母の介護、女性としての身体の変化、子どもたちの成長。そこから見つけた「ひとりの楽しみ」をあますところなく伝え続ける、「あんさん」流のアラフィフライフ。50代からの人生を前向きに過ごすためのヒントが満載。

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