糖尿病の数値が改善!高齢者の食事制限は第三者の協力が大切だと実感/キッチン夫婦(夫)

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料理ブログ「キッチン夫婦」を夫婦で運営している夫のK(夫)です。

前回の記事で、物忘れと糖尿病がすすんだ母の為に週1で作り置きを届けていたが、最初は喜んでいた両親が飽きてしまったようで、断られ困惑した話を書きました。

前回の記事:義父母は喜んでいると思ってた...作り置きおかずはもういらない!?/キッチン夫婦(妻)

糖尿病は万病の元と言われ、様々な深刻な合併症を引き起こします。 糖尿病の検査はヘモグロビンを重要視しており、高齢者の場合は8alc以上になると高いと言われてます。

母は8.2alc(昨年12月)8.8alc(今年2月)9.7alc(今年4月)9.6alc(今年6月) 入院しなくてはならないレベル。

今回、検査結果と先生からの説明を聞きたい為に、妻と共に両親に付き添いました。 病院へ行く前に父から、 「くれぐれも先生に余計な事は言わないで、病院に見捨てられたら年寄りはもう生きていけないんだ」と言われました。

そう言われても・・・と思いながらも、 「わかった、わかったから心配しないで」と。

その日は父のほうも検査があり、両親はいつものように血液検査、尿検査をし、検査室から戻って来ると、母は皮膚科へ、父は心電図検査へと呼ばれて行きました。

診察中にめまいがすると訴えた父が点滴を受けている間に、私と妻と母の3人で、母の検査結果を聞きました。

先生「1年前からヘモグロビンの検査をしてきましたが、一時期10alcという数値になりまして、 正直入院の必要性がありましたが、今回は8.4alcまで下がっています」

3人とも「え(驚き)」

先生「10alcが連続で続くと下がりにくいものですがよく下がりましたね」

その時、父からは余計な事は言わないでと言われてましたが、作り置きを毎週持って行ったこと、糖質の高い物をなるべく食べないようにしたことなどを説明。

先生「今回は薬を変えていないので、その食事療法が効いたとしか思えません。 ただ、今回は入院はしなくてもよいですが8.4alcも間違いなく高いので心配です。もっと下げなくてはならないですよ」

私 「でも、父が作り置きなども飽きてきてるんです。今別部屋で点滴中なんですが、終わり次第、どうにか先生から直接話してくれませんか?」

先生「息子さんからではだめなんですか?」

私 「それがだめなんです、なんとか先生の口からお願いします」

先生「・・・・・・仕方がありませんね、説明しますよ」

自分たちが言って両親が聞いてくれるなら苦労はありません。両親にとっては先生からの言葉が大事なのです。

診察後、妻ととりあえずは数値が下がったことを喜び、母は数値の詳しいことは理解してないようだが嬉しそう。

一方父の方は、2時間の点滴の予定が4時間になってしまいました。

やっと終わり、「先生からお母さんの検査結果の説明をしてもらえるよ」と言うと、おそらく悪い検査結果を想像した父が、「お母さんはね、食べたい物が食べれないと死んだ方がましと言ってるし、制限しても食べるし駄目だよ」と深刻な様子で言いました。

先生から「今回は数値が改善してます」と聞くと、父は「・・・・・え?」と驚いた沈黙の後、一気に顔がほころびます。

「聞いたとこによりますと息子さん夫婦の協力で、作り置きなどの食事制限をしたとのこと、これが改善の要因のひとつと思われます。ただ数値は決して正常値ではなくまだ高いので、引き続き食事制限は続けて下さい。制限は第三者が管理しないと、なかなかできないものですから、息子さん夫婦の協力で頑張って下さい」

父「はい、ありがとうございます」

診察後、父が妻に 「ありがとう、ありがとう、べにゆうさんのおかげだ」と感謝の言葉を述べました。 私達が協力したのは2ヶ月間ですので、本人たちが食事に対して我慢したことが大きいと思いますし、他の兄弟たちもいろいろ協力した結果だと思います。

病院の先生がおっしゃるように、高齢者の食事制限は第三者の協力が大切。 これが数値の改善につながったと思います。

それでも喉元過ぎれば熱さを忘れる・・・。 やはり作り置きに飽きたのだろう父は大量の揚げ物を買い込んでいました。 なんとか母の糖尿病を改善させたいんだけど、どうしたらいいのかと妻と悩む日々が続きます。

そんな時に見つけたある調理器具で光が見えた! ...のですが、この話はまた次回に!

今回の料理は、低糖質でも栄養価の高い高野豆腐レシピです。母にはぜひとも食べ慣れて欲しい食材。高野豆腐100gの糖質成分は1.7g。食パンは44.4g、ごはんは36.8gなのに、高野豆腐は食べごたえがあって栄養豊富なんですよ。

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『 ~高野豆腐の野菜サンド~』

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材料

高野豆腐1個、スイスチャード、レタス、赤にんじん 黄色にんじん、きゅうり、パプリカ各少々、マヨネーズ、粒マスタード各適量

作り方

①高野豆腐をバットに入れた50℃程度の ぬるま湯に10分浸す

②高野豆腐をぬるま湯からとりだし、 両手でしっかり絞る

③高野豆腐を真ん中から包丁で切る --

★ポイント★ 高野豆腐の真ん中を意識して切って下さい。意外に均等に切れないのでゆっくり丁寧に

④フライパンに弱火の中火にして油を入れて、 高野豆腐を片面5分、裏面4分を焼き上げる

⑤高野豆腐の内側になる面にマヨネーズと 粒マスタードを混ぜ合わせた物をぬり、お好みの野菜を挟んで出来上がり

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健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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キッチン夫婦

50代夫と40代妻、大学生の息子の3人家族。ステップファミリー(子連れ再婚家族)になって6年目。4年前から"おいしいで今日も仲良し"をテーマにブログ「キッチン夫婦」を夫婦で運営。主に日々作った料理と家族の日常をのせています。また、地元東北のおいしい食材を伝えたい思いも強く、ブログを続けている動機の一つです。夫婦それぞれが家族を思って作る料理、一緒に食事をすることで生まれる話題や会話を大切にしています。そのことが私達家族の気持ちにつながりができることを実感してきたからです。いつか本当の家族の『絆』ができることを願いながら。いつか将来息子がこの家族を振り返る時期がきた時に笑顔が思い浮かぶように。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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