体調のよくない母をおいて、花火大会へ行った後悔と施設の方への感謝

6.jpg

ペンネーム:夏子
性別:女
年齢:56
プロフィール:88歳の実母の具合が思わしくないと知りながらも花火大会行ってしまった後悔と、施設の方々への感謝を綴ります。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

◇◇◇

今年の8月3日のことです。この日、母を1泊のショートスティにあずけ、私は知人と3人で車で2時間かかる場所で行われる花火大会へ行く予定でした。

実は、母はこの日の2週間前から体調が思わしなく、ご飯も食欲がないと殆ど食べず、朝から晩まで寝たきりの状態でした。病院に行こうと何度言っても、「行かない」の一点張り。私もどうしていいか分からず、「病院に行かないなら、起きて新聞読むとか、何かしなきゃ。寝たばかりだと認知症にもなるよ」と、少し怒り口調で言ってしまいました。私もどうしていいのか分からず、苛立ちもありましたが、母は総合病院に定期的に通院していましたので、次の通院日の8月7日まで待つしかないのかと思っていました。

8月3日の朝、施設から迎えが来たので、いつもより体調がきつそうな母に無理やり着替えさせ、施設の方にお願いして母を見送りました。正直、施設にいれば、何かあれば対応してくれるだろうという安心感もありました。

そして、予定通り、昼過ぎに知人達と花火大会に出かけました。2時間かけてやっと現場に着いたとき、施設から連絡がありました。母の具合が良くないというのです。頻繁に吐いて、大便も沢山し、熱も39℃。でもとりあえず、こちらで様子を見ますといわれ、それからは花火どころではなく、朝見たの母の辛そうな顔が頭から離れなくなりました。しかし、私一人のことで一緒に行った知人たちに迷惑はかけられないと思い、結局、花火は最後まで見ました。その間、施設から何の連絡もなかったので、母は落ち着いたのだと、自分の都合の良いように思っていました。

花火が終わり、帰路の車の中で午後10時半頃、施設から連絡がありました。母の具合がさらに悪くなったそうで、食べていないのに吐くので、脱水症状になってはと水分を与えるけど、それも吐いてしまうとのこと。病院に連れて行かれたほうがいいのではと言われました。また、今の時間なので、救急車を呼びましょうと。私は、車の中で即、通院している総合病院に電話をかけ、施設から説明を受けた母の症状を説明し、受け入れをお願いしたら、すんなり受け入れを了承してもらえました。ただ私が病院に行けるまでは、まだ1時間以上はかかるので、施設から救急車を呼んでもらい、私は母の病院へ直接向かうことにしました。帰りの車の中は、母のことばかり考えていました。

私が母の病院に着いたのは、夜中零時前。その間、施設の方が付き添ってくれ、母の病状などを病院側に説明してくださっていました。しばらくして、先生から施設の方と一緒に病状の説明を受け、緊急入院となりました。感染症のため、一人部屋になるので、その夜はそばに付き添って欲しいとのことでしたので、私はもちろん母に付き添いました。

母のいる病室に案内され、母の辛そうな顔を見たときに、思わず涙がこみあげてきました。母に枕元で「大丈夫?」と声かけすると、母はどうにかうなずくだけでした。施設の方も母の顔を見て、帰って行かれました。

病室で母と2人になったとき、花火大会に行った後悔でいっぱいでした。具合が悪く、どんなに不安だったかと思うと、本当に申し訳なくて仕方がありません。また、早く病院へ連れて行かなかったこと、寝てばかりの母に苛立って怒ってしまったことなど、後悔の念ばかりが襲ってきて、その夜は一睡もできず、朝まで母の手を握るので精一杯でした。

それにしても、夜中まで母のために付き添ってくれた施設の方へのありがたさっといったら......。1日中母の看病をしてくださり、私一人だったら、救急車を呼ぶこともできなかったでしょう。

自分の予定を優先した深い反省と、施設の方々の対応に心より感謝するばかりです。

関連記事:「もう限界...」周囲が介護者の精神的負担に気づくために/介護破産(12)

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。

この記事に関連する「みなさんの体験記」のキーワード

PAGE TOP