<この体験記を書いた人>
ペンネーム:abby
性別:女性
年齢:56
プロフィール:猫ラブ・ベジタリアン・夫は外国人。
2022年の暮れに実家の母(80歳)にタブレットを送りました。
数年前に買ったものですが、まだまだきれいで十分使えます。
遠くに暮らす母は80歳になり、「コロナで外出も控えているから、気分が下がってあまり元気がない」と言います。
こう言われると、いつも以上に母のことが気にかかります。
タブレットを母に使ってもらえれば、大好きな韓流ドラマをいつでも見られますし、脳トレゲーム等もできます。
こんなことを思いついた私は、母に「使っていないタブレットがあるんだけど、使う?」とメールをしました。
母はタブレットがどういうものかも分からない人ですから、母に代わって父(87歳)から「是非送ってくれ、助かる」とメールが返ってきました。
私はすぐにタブレットを郵送し、「Wi-Fi設定が終ったら使い方を教えるので連絡が欲しい」と伝えました。
そして大晦日の夕方、父から電話がありました。
「今、家のWi-Fiにつなげたけど、スピードが遅くてこんなの全然使えない。だめだ、だめだ、こんな代物。使いものにならない。送り返そうか?」
言いたい放題です。
「せっかく送ったのだから送り返さなくていい」
「いや、こんなタブレットは使えない」
説得しても「使えない」の一点張りでした。
「古いタブレットだけど、まだ使えるよ。母が好きな映画やドラマが見られるし...」
「あー、あいつはそんなの見ない。忙しくて映画なんて見る時間なんてない」
強い口調で返してくる父にだんだん腹が立ってきた私は「父に送ったものではなく、母に使ってもらいたくて送った」と言いました。
結局、正月を迎える準備で忙しいので、年が明けて母から私に連絡させると言って父は電話を切りました。
「是非送ってくれ、助かる」と言ったから送ったのに、父の無神経さに腹が立って仕方がありませんでした。
期待していたような代物ではなく残念だったのかもしれませんが、それでも一言ありがとうと言って、嫌なら使用しなければ済む話ではないでしょうか。
わざわざ電話で「こんなもの使える代物じゃない」と言ってくるなんて、まったく理解に苦しみます。
人の好意を無下にする、それが自分の父だと思うと余計に悲しくなります。
それから1週間ほど経って、母からやっと電話がありました。
そのときに、こんなの使えないとさんざん父に言われたことを伝えると、母はその会話を横で聞いていたようで、「半分はあの人の冗談よ」と言います。
えっ、まったく冗談に聞こえなかった、嘘でしょ?
でもちょっと待って、半分冗談ということは、半分は本気?
私はまたモヤモヤしてきました。
母に「そのタブレットはお母さんに送ったのだから、父には触らせないで」と言うと「そんなこと言ったらお父さんが気を悪くする」と母。
父のきつい冗談に傷ついた私の心を少しは考えて欲しいのに、そこまで考えが及ばないのはなぜでしょう。
でも、腹が立っても数日経つとまた実家の両親のことを考えてしまう私...親ってなんなのでしょうね。
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