<この体験記を書いた人>
ペンネーム:マナ
性別:女性
年齢:42
プロフィール:10歳息子・44歳夫・42歳フルタイムワーママです。
2022年のゴールデンウィーク頃から少しずつ認知症の症状が出始めた父。
グループホームに入所してから数カ月が経ちました。
父の入所時、昼夜問わず徘徊しては行方不明になる父の介護疲れで、母は精神的におかしくなりかけていました。
言動がおかしく、私たちの話も理解できないような感じで、「お父さんは認知症じゃない」と言ったり、父が行方不明なのに警察に届け出を出さなかったり...。
最初は、私が仕事を休んで一緒に探しに行ったり、休日に父が徘徊で使った自転車を遠くの警察署まで引き取りに行ったりしていました。
ただ、私も仕事をしていて自分の家族に負担をかける場面が増えてきたため、とうとう父の入所を決めました。
しかし、よく分からないうちに父と引き離されてしまったと思っている母は、毎月の金銭的な負担や入所先のグループホームへの不信感から、父を退所させて自宅に連れて帰ろうとします。
また徘徊して家族へ迷惑をかけてしまうことを考えると、とても自宅へは帰せません。
私には兄がいるのですが、私も兄もそれぞれの生活があり、とても毎月金銭的な援助をできる状況ではありません。
父の年金のすべてをグループホームに使ってしまい、毎月少しずつ赤字になってしまうことを不安に思っている母は、地域包括センターに相談に行き、なんと市長さんにまで「どうか助けてください」とメールを送ることもありました。
そこで、母が少しでも落ち着くならと地域包括センターの方と相談し、グループホームより負担が少ない老人保健施設に申し込みをしました。
すべて順番待ちなのですが、特別養護老人ホームもいくつか申し込みました。
すると幸運なことに、申し込みからわずか一週間で父の新しい入所先が決まりました。
おそらく、いまの母の状況や今までの経緯を考慮してくれたのかと思いますが、急すぎたため、職場に無理を言って私が休暇をもらい、父の入所先の移動をすることになりました。
実家からだと今の場所より少し遠い所ですが、母が納得できる所で決めました。
施設の方と話をすると、いまだに母は「家に連れて帰りたいけど、子どもたちがダメだと言うから仕方がなく入所させる」と言っているそうです。
先日、地域包括センターの方とこの話をしたら、今の世の中では、両親が揃って介護が必要になった場合、2人とも施設に入ることができるのはほんの一握りだけだそうです。
その「一握りの人たち」とは、本当のお金持ちのみ...。
たまにテレビで、施設が町のようになっていて、病院やレストラン、娯楽施設も揃っているから安心という場所を見ることがありますが、このような施設の入居金は何千万円、毎月の費用が何十万円...とてもではありませんが、庶民には無理です。
現実は、夫婦の1人は施設、もう1人は自宅介護をしている家庭がほとんどと施設の方からお聞きしました。
数年後はきっと母も介護が必要になっているでしょう。
そのときに最善の行動をとれるよう、情報収集をしていかなくてはと思っています。
人気記事:「お母さんの口から舌が出たままです!」早朝4時、施設からの緊急電話の結末は・・・?《中道あん》
人気記事:《漫画》「ごはん食べたい」帰りたがらない小4娘の同級生。家族の連絡先を知らないのに困る!<前編>
人気記事:《漫画》給食室で「触るな」と言われた謎の箱...栄養士が隠していたあり得ない行為とは!?<前編>
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。