大変だった入院準備が不要に! 最近の至れり尽くせりな入院事情に感動/中道あん

大変だった入院準備が不要に! 最近の至れり尽くせりな入院事情に感動/中道あん pixta_43257363_S.jpg

老人ホームで暮らす母が軽い喘息の発作を起こす日が続き、念のため入院治療をすると連絡がありました。

前回の入院は2年前の夏。入所するまで長年、年に1、2回は入院していました。

前回のエピソード:口が開かない!顎関節症と付き合い続けて30年、自分なりの対処法

入院はもう慣れっこになっていますが、毎回一つだけ大変なことがあります。

それは入院準備です。私は仕事をもっているので、すぐには病院にいくことはできません。都合をつけて早退をし、ホームに荷物を取りに行く時間がなければ、スーパーで当座の下着やパジャマ、靴下などを購入し一旦家に戻ります。タオルや洗面道具、BOXテッシュ、石鹸、ブラシ、湯飲み、箸にと、まるでキャンプにでも行くような準備を整えます。

最小限にと思ってもボストンバッグに2つにはなり、プラス紙おむつです。そうして、タクシーを呼んで病院に駆けつけるのです。そのあと、入院の説明を受けて帰宅するころにはヘトヘトに疲れきっています。

その日も仕事中でした。「入院準備をどうしようか。施設に荷物を取りにはいけないし...と、頭の中で入院準備の段取りがクルクルと回っています。しばらくするとホームの生活相談員さんから連絡がありました。着替えなどを持ち込みますか?それともレンタルしますか?と。「レンタルってなんですか」とお聞きすると、「入院セットというものがあるらしくて・・」と相談員さんもよく分からないようでした。薬を病院まで届けなくてはいけないので着替えはもっていって下さるとのこと。私はそれでとりあえず安心して、仕事終わりに病院へと向かいました。

看護師さんから入院の説明を聞いて、そのそき初めて入院セットについても説明されました。それはCS(ケア・サポート)セットと呼ばれるものです。患者とレンタル会社が直接契約をし、病院は仲介しているだけのようです。
タオル類、パジャマ、入れ歯関係、洗面用具、BOXテッシュ、濡れテッシュ、おしりふき、箸、コップなど日額418円で貸し出されるのです。オムツは衛生面上持ち込み禁止となってレンタルでした。


これにより、1.入院時身の周りの品を買い揃えなくてよい。2.入院・退院の重い荷物運びから解放される。3.タオルやパジャマの洗濯や補充が不要。4.汚れれば交換、無くなれば補充してくれるので患者が気兼ねしない。これは無駄なお金も、時間も肉体的疲労もすべてクリアになる画期的なサービスだと思いました。

これまで、入院する場合は本人のみならず家族にとっても一大事、生活をガラッと変えないと無理、という認識でした。
しかし現代は、子供が親の近くに住むとは限りませんし、面倒を見られるとも限りません。急に入院となっても、身の周りの物を届けてくれる家族はいないかもしれません。シングルの友人はそういう不安を口にしたりします。「そうなったらお互い助けあって生きていこう」といっていましたが、このサービスで心配は無用になりそうです。気楽にお見舞いにいけますね。

母の爪が伸びていたので、ナースステーションに爪切りを借りにいきました。するとなにやらごそごそと棚の中から探し出し新品の爪切りを渡されたのです。
「新品は申し訳ないです」というと「CSセットに入ってますからどうぞ」と。
「こんなものまであるのか」と感心しました。

今回の母の入院によって、かゆいところに手が届く、これからの時代にマッチしたビジネスがあることを知りました。

ネット調べてみると採用している病院は全国にあるようです。

入院は、突然やってくるものです。このようなサービスがあるのとないのとでは大違い。例えば近くの病院に入院することになったら、どんなサービスがあるのかチェックしておくのもオススメです。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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中道あん
「女性の生き方ブログ!50代を 丁寧に生きる、あんさん流」主宰。Ameba公式トップブロガー。結婚22年で夫と別居。自立した人生を送るため、正社員として働きだしました。社会人の長男、大学生の長女と同居しています。要介護2の実母は3年半同居生活の後有料老人ホームにて暮らしております。

中道あんさんのブログ:アラフィフの生き方ブログ|50代を丁寧に生きる、あんさん流

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『50代、もう一度「ひとり時間」』(KADOKAWA)

20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として普通に生きてきた。でも50代になると人生の転機が頼まれもしないのに訪れる。夫との別居、母の介護、女性としての身体の変化、子どもたちの成長。そこから見つけた「ひとりの楽しみ」をあますところなく伝え続ける、「あんさん」流のアラフィフライフ。50代からの人生を前向きに過ごすためのヒントが満載。

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