性別:女
年齢:55
プロフィール:定年前に離職した夫と父と猫3匹と不思議な生活を送っています。
※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。
◇◇◇
とても暑かったこの夏の出来事でした。
ドンドンドンドン......どこからか何か音がしていました。
我が家は2階建てのまあまあ広い一軒家。
日当たりの関係でリビングは2階にあります。
私は1階のクーラーの効いた自室にこもっていました。
大して気にするでもなく、近所で家の建て替え工事をしているので、その音なのかと気楽に考えていました。
その音はどのくらい続いていたでしょうか。
ずっと絶え間なく聞こえるので、気になって部屋から出ると、ドンドンと何かを叩く音は2階の方から聞こえてきます。
階段を上がったところで、その音が2階のトイレの中からドアを叩いている音だというのがわかりました。
えっ? そう思ってトイレのドアを開けようとしたら、ドアが開きません。
それを察して中から夫の声で「開けてくれ~‼」と。ですが、トイレのドアノブはレバー式で、ラッチと呼ばれる引っ込むところが微妙に引っかかってドアが開きません。
本来なら、レバーが下がることでラッチが完全にドア側に引っ込むはずなのに、最後まで引っ込まないのです。
トイレの窓はルーバー窓ですから、全開しても人が出ることはできません。
仮に窓を壊せたとしても2階ですからそのまま外に出ることもできません。
いやいや、これはどうしたらいい?
夫はドアの向こうで半狂乱状態。
中から「ドアの鍵の部分を壊せ!」だとか、「ドアを蹴破れ!」とか言ってきます。
ここは私が冷静にならねば......。
ドアを挟んで夫とすったもんだした挙句、微妙な隙間から裁縫で使う目打ちを入れ、ラッチを何とか引っ込めたところでドアが開き、無事に夫を救出!
中から汗だくでヘロヘロになった夫が転がり出てきました。
そのときの外気温は35度。
よく晴れた猛暑日でした。
時間は午後3時半頃でトイレは西日の当たる場所。
トイレ内の気温は何度だったのでしょうか?
いくら水が出るとはいえ、クーラーのない狭い場所に長く閉じ込められたら、熱中症にだってなるかもしれません。
閉じ込められた時間は実際には20分ほどのようでしたが、夫は「1時間はいた気がした!」と、とても長く感じたと言います。
いやいや、気が付いてよかったよ。
それよりもひとりじゃなくてよかったよ。
でもって、閉じ込められたのが夫でよかったよ。
閉じ込められたのが86歳の認知症の父ならどうした?
一人暮らしだったらどうした?
考えただけでもぞっとします。
我が家も気付けばはや築20年。
あちらこちらでガタついてもおかしくないのです。
家を建てたときにメンテナンスの費用を積み立てるように助言もいただきましたが、ローンの支払いや子供の学費でそんな余裕はありませんでした。
まだ家のローンが残っているので、リフォームも考えられません。
悲しいかな建てっぱなしの状態なのです。
しかし、家は築年数を重ねるに従ってメンテナンスが必要なんだと改めて感じています。
なんとなくドアノブのレバーが下がっていたのは、こういうことだったのか......。
ドアというのは内側には隙間がないので、閉じ込められたら内側からはどうしようもできないのか......。
20年経って初めてまじまじと観察した次第です。
壊れたドアノブは早急にDIYで交換し、1階のトイレのドアノブも閉じ込められる前に交換しておきました。
さて、次はどこをメンテナンスしておけばいいでしょう?
目下、次のメンテナンス場所を検索しているところです。
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