<この体験記を書いた人>
ペンネーム:yobo
性別:女性
年齢:47
プロフィール:体力の限界と戦う2児の母です。
2021年秋、私がスーパーで買い物をしていたときのことです。
必要なものをひと通りカゴに入れて、レジへ向かう途中、お惣菜コーナーを通りました。
すると、お惣菜担当の60代くらいの女性店員(Aさんとします)が、90歳くらいのおばあさんを叱っていたのです。
Aさんは甲高い声で「一度カゴの中に入れたものを戻さないでください!」と怒っていました。
おばあさんはかなり弱っているようで、反応も薄い感じでした。
もしかしたら、何を買ったらいいか分からないくらい、判断力が鈍っていたのかもしれません。
感染症が気になる時期でしたので、触ったものを戻されたら困るというAさんの気持ちも分かります。
しかし、全く違う売り場に戻したわけでもないので、ちょっと怒り過ぎでは、と見ていてハラハラしました。
「え~っと...」と声を振り絞るおばあさんに対して、Aさんは「これは絶対に買って帰ってくださいね! はい!」と、カゴに無理矢理、商品を入れました。
そのままトボトボとレジへ向かい、お会計をするおばあさん。
私もその次に会計をしたため、レジ係の50代くらいの女性店員(Bさんとします)に先程の経緯をお話しました。
すると、BさんはすぐにAさんのところへ事情を聞きに行き、Aさんを引き連れてきておばあさんに謝っていました。
ちなみに、一連の出来事に店長や売り場責任者は登場していません。
日常的に、パートさんの独断と裁量で対応がされているようです。
それが良い判断につながることもあるのでしょうが、Aさんの独断で強く叱られてしまったおばあさんは気の毒としかいいようがありません。
今でもAさんは同じスーパーで働いています。
あのときの対応を思うと恐怖を感じるため、Aさんの前では絶対に買う商品だけ手に取るようになりました。
本当は商品を手に取って近くで確認したいのですが、Aさんがいるときは我慢しました。
さらに、最近分かったことですが、Aさんは女性ではなく男性でした。
あまりに甲高い声でおばあさんを叱っていたので、てっきり女性かと勝手に勘違いしていました。
あのときのおばあさんは男性から大声で叱られていたのだと思うと、これまでとは違った感情と恐怖がわいてきます。
お惣菜コーナーでの私の緊張感は、まだ続きそうです。
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