「何でこんなの産んだんだ?」36歳の私が毒親の暴言を浴びせられ...。決別を決心した決定的な出来事

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:白いコップ
性別:男性
年齢:40
プロフィール:74歳の父親、75歳の母親、42歳の姉と同居中の長男で、自営業を営んでいます。

「何でこんなの産んだんだ?」36歳の私が毒親の暴言を浴びせられ...。決別を決心した決定的な出来事 91.jpg

今から4年ほど前の話になります。

私の家族は、当時71歳の父と72歳の母、39歳の姉と36歳の長男の私、ペットに1匹の猫(保護猫)がいました。

私の両親は、地元では少し有名な評判が悪い人たちです。

両親が共働きで飲食店を営んでいた頃は、従業員やお客さんへの暴言や嫌がらせ等、数々の奇行により人間関係のトラブルが絶えず、今でも周辺住民と騒ぎを起こすことがあります。

姉も両親に負けず劣らず問題だらけの人でした。

こんな家庭ですから年中ストレスが絶えません。

そんな私にとって、心の拠り所が猫でした。

私の部屋は離れにあり、1階を仕事場、2階を住居として自営業をしていて、そこで猫を飼っていました。

猫を飼い始めて2カ月ほどたったある日、私が猫を飼っていることが家族にバレてしまいましたが、意外にも好意的でした。

ただ、今思えば、なんとしても猫に会わせるのを阻止すればよかったと思っています。

猫の存在を知られて以来、猫は両親と姉がいる部屋にも行くようになり、それから悲劇が続きました。

ある日、猫がひどいケガをしていました。

外には出していないのにこんなケガはおかしいと思い、念のために取り付けておいた防犯カメラの映像を確認しました。

すると、父親が趣味のDIYの作業中に、誤って電動ドリルを高いところから落としたことがケガの原因と判明しました。

父は最後まで否定していましたが、証拠があるので言い逃れはできません。

猫はこの事故で片目を失明、頭蓋骨陥没の大ケガをおっていました。

ほかには、母親が大量の白アリ駆除の粉を家中に散布したため、猫の足についてしまい、それを舐めたせいで衰弱したこともありました。

危ない状況から何度も救ってくれた獣医さんには本当に感謝しています。

しばらくは平穏な日々が続いたのですが、ある日、具合が悪そうだったので病院に連れていくと、重い感染症にかかっていたことが発覚。

もってあと2週間くらいと診断されました。

獣医さんによると、野良猫とケンカして感染した可能性があるとのこと。

両親に問い詰めると、うるさいから外に出したときがあるらしく、ちょっとでも両親のことを信頼してしまった自分を呪いました。

その後、猫は発作で苦しむようになってしまい、あまりの苦しさで気絶することもありました。

飼った以上は最後まで責任を持てと言われる方もいると思いますが、私はあまりにもつらそうな様子を見て、安楽死を決断しました。

一応、両親なりに猫の世話をしてくれたのは事実ですので、相談して多数決をとったところ家族全員が賛成してくれました。

そして、安楽死の予約を取って病院に行ったのですが、いろいろな都合で結果的には安楽死はできないことになってしまいました。

その後自宅へ帰ると、父親が大声で話をしていました。

「安楽死させるなんて心が腐ってる。人の心をそもそも持っていない。あんなの作るんじゃなかった。何でお前もあんなの産んだんだ?」

この発言には思わず怒りが込み上げて、激しい言い合いになりました。

でも、これ以上争ったところで...猫を失う悲しさと虚しさからその場を跡にしました。

その数日後、猫は死んでしまいました。

この人たちと関わっている限り、こういうことの繰り返しだと改めて気づきましたし、あのときの父親の言葉もきっかけとなり、家から出る決心をしました。

現在、両親と離れて暮らすための物件を探しています。

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