こんにちは、キッチン夫婦という料理ブログを夫婦で運営しているべにゆうの夫です。
前回の記事は、私の2人暮らしの両親(父86歳、母82歳)のこと。
母が要介護1に認定され物忘れが起きるようになり、父が食事の用意をするようになったのですが、慣れなく辛いということで私達が作り置きおかずを作り届けることになった経緯を書きました。
前回の記事:同居しなくても力になれる!義両親に届けた作り置きのおかず/キッチン夫婦(妻)
今回は母の物忘れに加え、実は糖尿病の数値が高い状態が続いていたのを知らされたことを書きたいと思います。
私たちが実家を訪れ話を聞いていると、母に物忘れが起きるようになったことで、父が行動を注意して見ていないと危なっかしいから毎日がクタクタだという話になりました。
「実はお母さんは糖尿病でね。なんでもいっぱい食べるんだ~俺の倍くらい。病院にだって行って薬も飲んでるんだよ。この間ね、先生から入院した方がいいって言われたの。でも入院したら、お母さん耳も遠いから病室なんかいたらなにも聞こえなくてかわいそうでしょ。それに何か月もずっと帰ってこれなくなると思うの。だからね、なんとかね入院はさせたくないんだ」
その他の状態のことは聞いていたが、糖尿病のことは初めて知ったのでびっくり。
ちなみに数か月前は、ヘモグロビンa1c9.8、血糖値が300を超えていました。 「高すぎ、心配だ」糖尿病を知る人みなにそう言われます。
糖尿病が進むと合併症を発症する危険性が高いので、入院して管理しなくてはならない数値と病院からは言われたそうです。
しかし母が入院することへの父の抵抗感は想像以上に大きく、入院だけはさせたくないと繰り返し私たちに話します。
ということで、次回予約の2か月後の検査まで考えさせてほしいと病院へ伝え、私達が相談をされたのです。
もともとは母料理が好き、食べるのも好き。 母の料理が美味しかった記憶はたくさんあるのですが、味の濃い料理がたくさん並びます。しょうゆやソースをドボドボとかけるし、バターなどもかなりの量を使う料理が多い。 妻が減塩を兼ねるようにとしょうゆスプレーを買ってすすめ、両親が使ってみたけど、「刺身をしょうゆにひたして食べなくてどうする?」といった感じ。
しかも、実家には必ずと言っていいほど2人暮らしとは思えないほどたくさんの果物やお菓子があります。他の事を節約してもお腹いっぱい食べるのが幸せなんだという考えを持っています。
これは今更ですが、糖尿病になるべくしてなった環境だと言わざるをえません。
妻は糖尿病や糖質制限食の本を買い勉強し、私達夫婦がどのように協力していけるのかどうしていくべきなのか考え話し合いました。
とりあえず自分たちにできることとして、妻は6品、私が2品の糖質制限のつくりおきおかずを作り、計8品を週1回届けることにしました。
最初糖尿病のこの話を聞いたのはとある土曜日、お父さんがとにかく「大変だ」と訴えるように話すので、 帰宅後の夜に作り、すぐ翌日の朝に届けたので5品が精一杯。
一番最初に持っていったのは...
・けんちん汁
・高野豆腐のポテトサラダ風
・筑前煮
・梅チーズ巻き豚肉
・キャベツのサラダ
両親は大喜び。今まで食べた事のない料理もあるし、父には買い物に行く回数が減ったと感謝されました。
自分たちが届けるつくりおきおかずだけで血糖値改善になるほど簡単なことだとは思っていなかったけど、 すごく喜んでくれた両親に対して私達も頑張ろうね、と決意。
特に次の病院の診察の日までは必ず作り置き届けようとしました。
別な日の作り置きは...
・サラダチキンのすき焼き丼
・サバの味噌煮ビビンバ丼
・茄子のオイスターソース漬け
・ぶりの照り焼き
・鶏手羽元と大豆のさっぱり煮
・切干大根の煮つけ
・キャベツときゅうりのもみ漬け
・鮭ときのこのソテー
・きのこと豆腐の炒り煮
これらは4日ほどで食べてもらえるから、父の買い物も半分に減らせるはずだと頑張って作った。 それと実家につくりおきを持って行ったついでには、果物やお菓子を極力持ち帰る事を心がけました。
それは食べたくて買ったものを取り上げることになるので、ここまでするべきなのか?と悩みながらも決行。
でも食べる楽しみは奪わないように、それは忘れないように気をつけて。
今回の料理は糖質制限のメニューで、母が喜んでくれたこんにゃくステーキです。
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『こんにゃくステーキ』
◆材 料◆
こんにゃく 400g(下茹で不要のもの) ごま油 大さじ1 a:しょうゆ 大さじ2 a:酒 大さじ2 a:ラカント 大さじ1 a:にんにくすりおろし 小さじ1 a:生姜の絞り汁 小さじ1 糸唐辛子 ひとつかみ 白いりごま 少量
◆作り方◆
①こんにゃくは1.5cm角くらいに切る
②フライパンにごま油を入れて熱し、こんにゃくを焼く
③熱くなったら、合わせておいたaの調味料を絡めるようにして焼く
④器に盛り、いりごま、糸唐辛子をのせて完成
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そうこうしながら1か月半過ぎた時、今まで喜んでくれていた両親に微妙に変化が見られました。
あれっ・・・なんか反応違うぞという話は次回に。
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