性別:女
年齢:53
プロフィール:最近、老犬の食が細くなって心配しています。犬も親も歳をとってきています。
※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。
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ある日、祖母のところに○○債権回収機構といった名前の督促状のような封書が届きました。母は不審に思い、町役場にもっていって内容をみてもらいました。その督促状には金額が入っておらず、得体が知れないものでした。
最初は詐欺のたぐいと思っていたのですが、確認すると数年前に亡くなった祖母の娘の借入金の返済を求める文書でした。祖母の娘、私にとっては叔母です。叔母が亡くなってからもう数年たっていたので、いまさらなぜ?と思ったのですが、どうやら叔母の子供達全員が相続放棄の手続きをとっていたため、母である祖母に責任がまわり、借金の督促がきたのです。
司法書士に依頼して、すぐに相続放棄の手続きをとって事なきを得ましたが、詐欺だと思い込んで何もしなければ、金額もいくらかわからない負債を背負い込むことになっていました。
子供達も子供達です。相続放棄したならば、常識的には親族に報告するべきです。さすがに亡くなってから何年もたってからだったので、まさかいまさらと思いましたが、初めから伝えてくれていたら、こんなに驚くこともなかったと思うと残念です。
祖母の相続放棄の手続きはもちろんですが、父の分の相続放棄の手続きも一緒に司法書士にお願いしました。父の兄弟で存命なのは父とその弟だけなので、弟の方にも事情を説明して手続きした方がいいと伝えました。
祖母はその当時すでに80歳を超えていました。嫁である母が気が付いて手続きできたからよかったものの、祖母だけだったらと考えると恐ろしいです。これから日本はどんどん高齢化が進みます。役所から来る文書や必要な届け出などは高齢者には理解しづらいものや読みにくいものばかりです。
恐ろしいこともあるんだと強く感じました。
いくら自分が努力してお金を貯めていても、こんなふうに自分以外の人から思いがけないことで借金を背負わされることがあるなんて、怖いです。
今回は相続でしたが、他にも税金とか法律は知らなければ損をすることがたくさんあります。自分が今より年をとって、いろんなことが不自由になっていく未来を思うと、どんよりします。ましてや、私には頼れる自分の子供もいません。
しっかりしていた私の母も今や認知症です。あまり頼りにならないかもしれませんが、母には私という子供がいます。母のことは私ができますが、私の時は?? 将来が怖い今日この頃です。
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