床が落ち傾いた台所に80代の母。ボロ家からもっと早く引っ越せばよかった

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ペンネーム:なつこ
性別:女
年齢:56
プロフィール:2年前に今の住まいに引っ越しました。以前の家は、とても人が住めるような状態ではありませんでした。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

◇◇◇

約2年前に現在のアパートに引っ越してきました。今は、89歳の母と2人で快適に過ごしています。

前の家はとても古い木造の平屋で、6畳の和室が3部屋と3畳の部屋が1部屋に2畳位のキッチンスペース。約40年位住んでいた借家でした。元々古い家だったのですが、転居の約10年前から、徐々に住むのに支障をきたしはじめました。

玄関の上がり口の全床が落ちた時、大家に言ったら、家賃を2万円しかもらっていないので、自分で修理して欲しいと言われました。確かに平屋とは言え、2万円は安いと思われがちですが、周りからボロ屋と言われ、2万円も払っているのかと言われていました。大家とは、亡くなった父が個人的に契約を交わしたままでしたので、そう言えば、お風呂の湯沸かし器も父の時代から壊れたら自分で交換していました。それで、仕方なく今回の玄関の床も母が業者に頼んで修理しました。

それからすぐに、今度は台所の床が半分落ち、流し台が傾いた時も大家からこちらでは修理してあげられないと言われ、さすがにこれを修理するには多額の金額が掛かる事で、結局は修理できず、母は傾いた流し台で、何年も料理をしていました。また、和式のトイレの床もブカブカで、今にも落ちそうな感じでした。厚めのベニヤを敷いて、どうにかしのいでいました。

料理好きの母は毎日のように、綺麗なキッチンで料理がしたいと嘆いていましたし、これでは、お客も呼べない状態で、近所の目もあり、母はどんなに肩身の狭い思いをしていたことか。日光も当たらず、ジメジメとしていたし、雨漏りも絶えません。もちろん、引っ越しのことを考えていない訳ではなかったのですが、お金と時間がかかるし、とても大変なこと。何と言っても仕事で忙しい私には時間がとれず、自宅にいることは殆どなく、寝るだけだったのでなかなか行動できませんでした。

ところが、熊本の大地震の時、私の住んでいる地域は震度5弱に襲われました。次の日は震度5強の揺れを感じ、それ以後は、携帯から鳴り響く地震警報が恐怖で、10日位余震が続き、その度家が壊れてしまうのではないかとの心配が耐えませんでした。

さらに、それから1カ月たった時の突然の母の入院。手術を2回受ける程の重病でしたので、あの古い家は和式のトイレだし、ジメジメとした環境は身体にも悪いので、とても暮らしていけないと決意。母の入院中に思い切って引っ越しをしました。

確かに、物件選びから契約、荷物の処分にお金と時間もかかり、仕事も忙しく、それを一人でやっていかなければならなかったので、それはそれは大変でした。しかし、いざ、新居に住んでみると、確かに特別豪華ではありませんが、元の家に比べると天国です。1年近くの入院を終え、母が新居に退院してきた時は大喜びでした。

冷蔵庫も少し大きめを買ったし、お風呂も以前和室のガラス戸から出た所にあったので、冬などはとても寒く不便なものでしたが、今度は室内にあるのでとても快適です。また、母のためにソファを買ったので立ち座りも楽に行えますし、なんと言ってもトイレは洋式なのでゆっくりと座って使用できます。

母にとって、何年も味わったことのない快適さだと思います。「これなら人が呼べるよね!」と笑顔で話す母の姿を見るのは、私にとってもとても喜ばしいものです。しかし、母は入院をきっかけに、少し認知の症状が出はじめ、手の力もないことから、炊事が上手くできなくなりました。今では、家事はすべて私がやっている状態です。和え物やおにぎり作りなどは、喜んで手伝ってもらっていますが、どんなに仕事が忙しくても、もっと早く引越しをしていれば、母が元気な時に大好きな料理をはじめ家事が毎日気持ちよくできただろうし、日当たりの良い住まいで、快適に過ごせただろうしなど思うと、今では後悔するばかりです。

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