性別:女
年齢:51
プロィール:51歳WEBライターです。家族大好き、夫大好き。そんな家族のあんなことやこんなことを赤裸々にご紹介します!
※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。
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数年前義父が他界。生前の義父は破天荒で乱暴な性格でしたので、親戚一同義父には手を焼いていました。
そんな義父の起こしたトラブルに対峙していたのは決まって夫。まさに「正義の味方!」......だったはずなのですが、困ったことに、最近になって夫は義父に似てきているのです。
私の夫は「基本」ステキな人。正義感が強く行動力も抜群。加えて、仕事で得た「ソリューション」というスキルを武器に、少々のトラブルなら即座に解決してくれます。とってもスマートに。
一方義父は優しいところもありますが、基本悪い意味で破天荒。加えて言動が乱暴な人でした。それは幼少期に始まり、生涯変わることはなかったようです。
例えば小学生時代の出来事。「柿が食べたくなった」と、それだけの理由で授業から逃亡。大人たちに叱られても悪びれもせず憎まれ口をたたいていていたそうです。
大人になったある日、足を骨折し入院。治療のための手術直後に病院から逃走し、自宅に戻っていました。その理由はなんと、「タバコを吸うのを止められた」というもの。病院に戻るように説得しても無視。その後痛みに耐えかねたことで病院に戻りました。
医師からのお叱りには耳を貸さず、家族の心配の声には「うるせー」と乱暴な言葉を返すだけでした。
そんな義父が亡くなってしばらくが経過したころ、夫の言動に変化が出てきました。そして、それは亡き義父に似てきているように感じたのです。
そう感じたきっかけはスーパーでの出来事でした。目的地の駐車場に着くと、車の間を走り回りながら遊んでいる数人の子供が。それを気にすることもなく、話に夢中のママたち。「危ないなー」と思いながら見ていると、すぐに夫が動きました。てっきりいつも通り紳士的に対処するのだと思っていたら、この時は普段とは違っていて、言動がちょっと乱暴でした。
子どもにはちょっとだけ厳しめに「危ないぞ!」の一言。その様子に気づいたママたちがフリーズしていると、睨みつけるような厳しい目線を向けながら、「車にひかれたらどうするつもり? おしゃべりばかりしてないで、子供をちゃんと見てやれよ!」と怒鳴るような口調で注意しました。それを聞いてママたちはそそくさと退散。
子どもの安全を考えると、注意した事自体はむしろ良いこと。また、状況を考えると怒りたくなる気持ちもわかるのです。しかし、この時のいつもと違う夫の言動が私にとっては驚きだったのです。
それ以降、昔と同じく紳士的な時もあれば、乱暴な様子もしばしは現れるようになりました。
実は夫にも元々破天荒なところがあり、そこは義父に似ているのだと思います。夫は、見ず知らずの人同士の喧嘩に割って入って解決したり、怪しい人に絡まれて困っている女性を助けたり、普通なら躊躇するような場面に出くわしても、ひるまず行動できる人。
こんなふうに、普通なら躊躇することをやってのけるあたり、この二人は似ているのです。
ただし、行動をおこす基準とその後の言動が大きく違っていました。
義父の場合、自分がどうしたいのかが基準となっていたようで、言動は乱暴そのもの。
夫の場合は、目の前にあるトラブルは放置しないで対処する主義。言動は基本紳士的。
夫の正義感は今も健在で、これは本当に尊敬できるところなのです。その反面、何かあったらと心配でもあります。だからこそ、せめて紳士的な振る舞いで対処してくれればと切望してしまうのです。
私の気持ちを伝え、夫婦で話し合ってみたいと思っています。
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