性別:女
年齢:55
プロフィール:子どもは女の子がいいと思っていたのに、育てたのは3人の男の子。夫を頭にした唯我独尊部隊と戦ってきました。
※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。
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「あの人は、自分を中心にして地球が回ってると思っているから」
これは夫が父親である義父に対していった言葉であり、息子たちが父親である夫に対していった言葉です。
そこには好意的な要素は全くなく、むしろ「周りにいる人間は振り回されていい迷惑というマイナスのイメージしかありません。
夫の父は、地震・雷・火事に続くタイプの父親で、攻撃ならぬ口撃を仕掛けるようなところがありました。一見理詰めのようですが、それは言っている本人の理屈であって他人から見れば屁理屈。時に理不尽だと思うようなことも多々ありました。そして、自分の言っていることが100%正しく、仮に間違っているとしても絶対に間違いを認めない。自分から謝るなんてことはありえません。また、昭和一桁生まれでもありましたから、夫が偉い、男が偉いという男尊女卑的な考えも根深くありました。
私など、結婚当初、夫が私のために車をだしてくれただけで尻に敷いていると言われました。眼鏡をかけているとなんで目が悪いんだとか、女だてらに酒を呑むのかなど、たしなむ程度のお酒でさえ「今時の女は」みたいな理不尽なことを言われたものでした。
また、義母も似たような考えでしたから「男の人は外に7人の敵がいるのよ」と言い、大変な思いをしている夫に尽くすように言われました。息子が生まれた時には、父親は威厳がなくてはいけないといい、父親が優しいと子供に馬鹿にされるから父親は怖い存在であることが大切だというような穿った価値観を私達夫婦に押し付けることもありました。
そんな義父に対し夫は面白くないと思っていたはずなのですが、最近の夫は亡くなった義父にそっくりになってきました。
客観的・論理的と豪語しながらも、自分独自の価値観を息子たちに押し付ける。そして「なぜ、俺の言う通りにしないんだ」とすぐに怒る。家族でグループLINEでつながっていたのに、何かが自分の逆鱗に触れたのか、怒ってグループから抜けておいて、自分だけ情報が回ってこないと言ってこれまた怒る。
そんな夫から一方的に送られてくるメールは、毎回とてつもなく長く、とてもじゃないけれど読む気がしません。そんなメールが届いた折には、息子は「お父さんうるさいからなんとかして」と私に連絡してきます。
夫は息子に対して、黙って見守ってあげるとかが出来ない人なのです。必ず横から口をはさみたいし、余計なことを山ほど言いたい人なのです。そして自分が全てにおいて主導権を握りたいし、すべてを事細かに掌握したいところがあります。息子たちに任せておけばいいものを横から口をはさんでは、私にはあいつらは何をやってるんだという文句から始まり、あいつらのせいで忙しい、大変だ、疲れるを連発。誰もお願いしていないのに勝手に口出ししておいて、文句たらたら。
夫がこうですから、息子たちはなるべく夫には関わらないようにしています。息子達は、話を聞こうともせず一方的に自分の価値観を押し付けてくる夫にうんざりしています。今は独立して家を出ていますが、おそらく帰省することもないでしょう。
しかし、義父の縮小コピーが夫なら、夫の部分コピーが息子たちです。自分勝手な理屈で攻めてくるところは長男に、買い物好きで欲しいと思ったらすぐに買ってしまうところは次男に、そしてすぐに怒るところは三男が受け継いでいます。なので、私から見たら、みんな同じ穴のムジナ、唯我独尊族なのです。なので、夫も含めてみんなオトナになってもらいたいと今更ながら思っています。
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