下着にこだわる夫に却下された男性用パンツを渋々履く私。鏡に映る姿に我に返って.../くるぴた

皆様こんにちは、『離活のためのアラフィフ貯金日記』の管理人"くるぴた"です。

ここでは昔、結婚生活中に起こった「おいおい、ちょっと待て」と思うような出来事などを中心に書いていきます。

【前回】離婚後も送られてくる元夫のメッセージ。それを断ち切れない「ある理由」/くるぴた

【最初から読む】某巨大掲示板で知り合った彼と5回会っただけでスピード婚! しかし気になる謎の壁穴.../くるぴた

下着にこだわる夫に却下された男性用パンツを渋々履く私。鏡に映る姿に我に返って.../くるぴた taikenki_kurupita24.png

以前、元夫の独特なファッションセンスについて書いたことがあります。

元夫は暖色系かつ原色が大好きで、Tシャツやスウェットはほとんど黄色やオレンジ、赤い物ばかり。

それ以外はデニムや黒い革ジャン、革パンツなどが多かったのですが、それは本人が故・ 松田優作さんのファンだったのが大きいようです。

夫の衣類に対するこだわりは、他に靴下や下着などにも及んでいました。

まず靴下は、白くて綿100%のもの一択。

ラインが入っていたり、ワンポイントの柄が入っているのも却下です。

ナイロン等の化繊の靴下だと「足が呼吸できない」などと言って、絶対に履きませんでした。

その割には水虫を患っていましたが......

結局元夫の持っている白い綿以外の靴下は、冠婚葬祭用の黒い化繊の物が1足きりでした。

そして元夫の好きなパンツは、セミビキニのブリーフ。

赤やオレンジの単色か、その色を基調とした派手な柄物を好んで履いていました。

しかし、当時すでに市場に出回る主な商品は、とっくにブリーフからトランクスに移った後。

それに加えて、ボクサーパンツが出回り始めた頃で、ブリーフ自体、取り扱いがかなり減っていました。

近所の店で探してみても、ブリーフは股上が深く、色は白や紺、黒等のオーソドックスなものしか置いていません。

通販では、たまに元夫が好きそうな派手派手セミビキニが見つかりますが、なかなかイイお値段です。

しばらくはそうした通販を利用していたけれど、毎度そんな物ばかりを買ってはいられません。

その頃はもう夫の仕事が左前になっており、生活費を渡されていなかったのです。

住んでいるマンションのローン以外の費用は全部私が払っていました。

私自身もそんな高給取りでもないのに、夫のパンツ1枚に千何百円も掛けられません。

これではたまらないと思い、ある日、近所のスーパーの下着売り場で、トランクスを3枚買ってきました。

3枚とも一応、暖色系の派手な柄もの。

元夫は食わず嫌いならぬ、履かず嫌いなので、試しに履いたら気に入るかもしれないと考えたのです。

それを元夫に差し出して、直談判しました。

「セミビキニのブリーフは、探してもなかなか見つからない。お願いだからトランクスで妥協して欲しい」

しかし元夫は「こういうのは座りが悪い気がするから、履きたくない」とあっさり却下。

結局トランクス3枚は結局タンスの肥やしになってしまいました。

それでも1枚800円〜1,000円位したのに......

そもそも女性用のショーツは3枚500円位で売っていたりするものです。

自分は安いパンツを履いているのに、 なぜ生活費を入れない人間の方が贅沢を言うのか......

あまりに納得がいかない私は、元夫に買ったトランクスを自分で使うことにしました。

実際に履いてみると、トランクスは前の布がちょっとダブつくような感じはしますが、短パンのような感覚で、肌触りも良く意外と快適でした。

しばらくはそのまま履いていたのですが......

しかしある日、風呂上がりに、浴室前にある大きめの鏡に写っている自分が目に入ると、なんだか凄く冷静になりました。

イイ歳をしたオバサンがトランクスなんか履いて、何をしているのか、と。

こんな姿では、もし倒れても迂闊に救急車にも乗れません。

『貧すれば鈍する』などと言いますが、いくら貧乏でもこれではダメでしょう。

それと同時に 「別にこんな生活を続けている必要などないのでは」 と気付いて、足枷が外れたような気持ちが芽生えたのです。

元々、結婚生活の最初の頃から、私が元夫の顔色を窺うような力関係がありました。

私は自分がアラフォーで結婚し、仕事を辞めて1人で実家から離れた北海道まで来たことで、この生活が破綻したら、もうまともに生きていけないような錯覚をしていたからです。

でも冷静になってみると、そこまで夫を立てていく理由なんて、どこにもありませんでした。

その後、離婚をして1人の生活を始めてからは、お金の苦労や病気の心配はあっても、精神的にはとても自由になりました。

あの時の鏡の中の自分は情けないけれど、今の生活へのきっかけを作ってくれたのです。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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くるぴた

モラハラ変人夫との「追いはぎに遭ったような」結婚生活を終わらせた『くるぴた』です。現在は病院で清掃のパート等をして、生計を立てています。親も子もないアラ還の独り暮らしは寂しいけれど、離婚によって多くのストレスから解放されたので、後悔はありません。ブログ『離活のためのアラフィフ貯金日記』の管理人です。

くるぴたさんのブログ:離活のためのアラフィフ貯金日記 

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