皆様こんにちは、『離活のためのアラフィフ貯金日記』の管理人"くるぴた"です。
ここでは昔、結婚生活中に起こった「おいおい、ちょっと待て」と思うような出来事などを中心に書いていきます。
【前回】離婚後も送られてくる元夫のメッセージ。それを断ち切れない「ある理由」/くるぴた
【最初から読む】某巨大掲示板で知り合った彼と5回会っただけでスピード婚! しかし気になる謎の壁穴.../くるぴた
以前、元夫の独特なファッションセンスについて書いたことがあります。
元夫は暖色系かつ原色が大好きで、Tシャツやスウェットはほとんど黄色やオレンジ、赤い物ばかり。
それ以外はデニムや黒い革ジャン、革パンツなどが多かったのですが、それは本人が故・ 松田優作さんのファンだったのが大きいようです。
夫の衣類に対するこだわりは、他に靴下や下着などにも及んでいました。
まず靴下は、白くて綿100%のもの一択。
ラインが入っていたり、ワンポイントの柄が入っているのも却下です。
ナイロン等の化繊の靴下だと「足が呼吸できない」などと言って、絶対に履きませんでした。
その割には水虫を患っていましたが......
結局元夫の持っている白い綿以外の靴下は、冠婚葬祭用の黒い化繊の物が1足きりでした。
そして元夫の好きなパンツは、セミビキニのブリーフ。
赤やオレンジの単色か、その色を基調とした派手な柄物を好んで履いていました。
しかし、当時すでに市場に出回る主な商品は、とっくにブリーフからトランクスに移った後。
それに加えて、ボクサーパンツが出回り始めた頃で、ブリーフ自体、取り扱いがかなり減っていました。
近所の店で探してみても、ブリーフは股上が深く、色は白や紺、黒等のオーソドックスなものしか置いていません。
通販では、たまに元夫が好きそうな派手派手セミビキニが見つかりますが、なかなかイイお値段です。
しばらくはそうした通販を利用していたけれど、毎度そんな物ばかりを買ってはいられません。
その頃はもう夫の仕事が左前になっており、生活費を渡されていなかったのです。
住んでいるマンションのローン以外の費用は全部私が払っていました。
私自身もそんな高給取りでもないのに、夫のパンツ1枚に千何百円も掛けられません。
これではたまらないと思い、ある日、近所のスーパーの下着売り場で、トランクスを3枚買ってきました。
3枚とも一応、暖色系の派手な柄もの。
元夫は食わず嫌いならぬ、履かず嫌いなので、試しに履いたら気に入るかもしれないと考えたのです。
それを元夫に差し出して、直談判しました。
「セミビキニのブリーフは、探してもなかなか見つからない。お願いだからトランクスで妥協して欲しい」
しかし元夫は「こういうのは座りが悪い気がするから、履きたくない」とあっさり却下。
結局トランクス3枚は結局タンスの肥やしになってしまいました。
それでも1枚800円〜1,000円位したのに......
そもそも女性用のショーツは3枚500円位で売っていたりするものです。
自分は安いパンツを履いているのに、 なぜ生活費を入れない人間の方が贅沢を言うのか......
あまりに納得がいかない私は、元夫に買ったトランクスを自分で使うことにしました。
実際に履いてみると、トランクスは前の布がちょっとダブつくような感じはしますが、短パンのような感覚で、肌触りも良く意外と快適でした。
しばらくはそのまま履いていたのですが......
しかしある日、風呂上がりに、浴室前にある大きめの鏡に写っている自分が目に入ると、なんだか凄く冷静になりました。
イイ歳をしたオバサンがトランクスなんか履いて、何をしているのか、と。
こんな姿では、もし倒れても迂闊に救急車にも乗れません。
『貧すれば鈍する』などと言いますが、いくら貧乏でもこれではダメでしょう。
それと同時に 「別にこんな生活を続けている必要などないのでは」 と気付いて、足枷が外れたような気持ちが芽生えたのです。
元々、結婚生活の最初の頃から、私が元夫の顔色を窺うような力関係がありました。
私は自分がアラフォーで結婚し、仕事を辞めて1人で実家から離れた北海道まで来たことで、この生活が破綻したら、もうまともに生きていけないような錯覚をしていたからです。
でも冷静になってみると、そこまで夫を立てていく理由なんて、どこにもありませんでした。
その後、離婚をして1人の生活を始めてからは、お金の苦労や病気の心配はあっても、精神的にはとても自由になりました。
あの時の鏡の中の自分は情けないけれど、今の生活へのきっかけを作ってくれたのです。
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