<この体験記を書いた人>
ペンネーム:せみ
性別:女性
年齢:44
プロフィール:45歳の夫と中学2年生の娘と暮らすパート主婦。
パートで働いている44歳の主婦です。
45歳の夫と中学2年生の14歳の娘がいます。
我が家には、主に娘が世話をしているペットの小鳥も住んでいます。
キンカチョウという種類で、サイズはスズメくらいのとても小さな鳥です。
幼鳥の頃は黒や灰色っぽい色の羽が多い子でした。
しかし、キンカチョウは成長に従って大人の羽根に生え変わるらしく、現在はオレンジ色のくちばしに薄茶色のほっぺ、背中は灰色で、脇腹は赤茶と白の水玉模様、お腹としっぽは白色という色合いに落ち着いてきました。
性別はよく分かりませんが、ホッペの柄などの特徴からネットで調べたところ、おそらくオスのようです。
このキンカチョウは娘(たまに私も)がさし餌で育てたため、娘や私によく懐いており、カゴから出すと、娘と私の手や肩に飛び乗ってきてさえずり、とても愛らしいです。
ちなみに、夫は猫以外の動物に興味がないため、キンカチョウのことはときどきカゴの外から眺めるだけで決して触りません。
キンカチョウを飼うのはこの子が初めてで、飼ってみて、非常に臆病な鳥であることを知りました。
例えば、私や娘が風呂上りに髪をタオルで包んでいたり、帽子をかぶっていたりすると、違う人に見えるのか、帽子やタオルを敵と勘違いしているのか、カゴから出てこなくなるのです。
以前はハムスターを飼っていたのですが、ハムスターは怖がりではあるものの、人間の見た目の変化に無頓着でした。
帽子をかぶっていようがいなかろうが、きちんと飼い主を認識できていたので、この繊細さには驚きました。
娘が言うには、キンカチョウは目が良いから、見た目の変化や色の変化に敏感らしいとのこと。
ある日、小鳥用の布でできた巣やオモチャ、餌などを入れたのですが、キンカチョウは警戒してしまい、一向にそれらに近寄ろうとしません。
それどころか、それらがカゴに入っている間、何度も餌を吐き戻してしまったので、巣やオモチャなどはカゴから出しました。
ちなみに、1~3ミリくらいの植物の実や青菜などの餌に関しては、小さなものならすぐに慣れて近寄るようになり、毎日入れ続けると数日後には食べるようになることもあります。
でも、ミルワームはダメでした。
鳥を飼ったことがある人なら御存知だと思いますが、ホームセンターやペットショップに売っている缶詰入りの1~2センチくらいの芋虫です。
ミルワームのような大きめの餌に関しては、ずっと敵と認識されていて、全く食べません。
私は手にミルワームを手のひらに乗せて、「怖くないよ。美味しいよ」と話しかけながら、キンカチョウの口元に持っていってあげました。
しかし、キンカチョウは怒ったように、私の手のひらに飛び乗って翼をバサバサと動かしながら乱暴に歩き回り、ミルワームを踏みつけにしてから蹴り落としたのです。
その後、止まり木の上に飛んで戻っていき、どや顔でふんぞり返るような姿勢をして、私を見つめていました。
たぶん、彼としてはミルワームの魔の手から私を守ってやったくらいの気持ちになっているのでしょう。
彼のその必死さと、偉そうなふんぞり返り方に、私は申し訳ないと思いつつ笑ってしまいました。
ちなみに、市販のフードにミルワームなどの虫由来の成分入りのものもあるため、必要な養分はフードのみで全て摂取できるということを知り、あげることはあきらめました。
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