こんにちは山田あしゅらです。
義両親の在宅介護の様子を嫁の目線で綴った ブログ『13番さんのあな―介護家庭の日常―(現・13番さんのつぼ)』。
ここに書いてきた13年間の記録をもとに今の気持ちを織り交ぜつつ、改めて当時のことを振り返ってみようと思います。
【前回】介護保険についての講演会。知ってることばかりだろうと思いきや耳寄り情報が!/山田あしゅら
【最初から読む】義両親の様子がおかしい...介護生活がはじまった日/山田あしゅら
介護するには不都合だらけの我が家。
『住み慣れた家』とは言え、義父母の身体の衰えが進んでくると問題はより深刻になっていきます。
その中でも1階の『和式トイレ』は最も解消したい『不都合』でした。
今は2階に居室がある義父も義母のように階段の上り下りが出来なくなる時は必ず来るでしょう。
1階のトイレがしゃがまなくてはならない和式では、義父の生活は即ままならなくなってしまいます。
それなのに1階の和式トイレの改修に踏み出せずにいた理由は、やはり介護するには『不都合』だらけな我が家にありました。
と考えていた私たち夫婦。
中途半端に1か所だけの改修は何だかとても無駄に思えてしまうのです。
簡易トイレにするとか義父のポータブルトイレを使うという手もありますが
同居家族のことも考えると、トイレは常時清潔に保っていたい場所ですし出来れば介護者の負担も減らしたいのが正直なところです。
大幅リフォームも部分的な改修もどちらも前に進まない。
これは我が家の大きな悩みでもありました。
だから講演会で聞いてきた『わりば市(※架空の名前です)独自の住宅改修補助制度』の話はまさに渡りに船。
早速ケアマネおーさんに問い合わせてみました。
ただ、既存の和式トイレを撤去して洋式トイレを設置するとなるとかなり大掛かりな工事になります。
市の助成制度を利用するためにはいくつか通らなくてはならない手続きがありました。
まず福祉用具の担当者と工事事業者に見積りを取ってもらい
それを元に『リフォームヘルパー』(※改修についての助言、指導をする市の関連職員)が家庭訪問して審査をし、OKが出れば20万円の助成金が工事終了後支給される...というのが大まかな流れです。
審査は滞りなく終了。
無事OKをいただくことが出来ました。
しかしこの大工事。
助成金だけでは賄いきれず自費負担分も結構な金額になります。
洋式トイレになかなか慣れない義母はともかく、ほぼ義父のためである今回のトイレ改修。
出来れば義父に全額負担してもらいたいところですが...。
そこで全てのおぜん立てが済んだ後、義父を相手に交渉です。
...が、
案の定、前途多難なご返答でありました。
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