こんにちは。斗比主閲子と申します。
アラフォー、既婚、複数人の子持ち、二世帯住宅在住、富裕層(※)です。
※富裕層は純金融資産1億円以上の世帯(野村総研定義)
【前回】老後を安心して過ごしたい! 投資して増えた資産はいつ売るのが正解なのか/斗比主閲子
【最初から読む】現在「富裕層」の私がいかにして危険な姑との二世帯住宅に住むことを決めたか/斗比主閲子
これまで投資について色々な話を書いてきました。
重い腰を上げて投資をし始めようとする人もいらっしゃるのではないかと思いますが、最初に何をしたらいいか悩んでいらっしゃったりしないでしょうか。
そんな投資初心者にお勧めの制度があります。
『つみたてNISA』です。
現在1000万人以上の人が利用していますから、ご存じの方も多いでしょうね。
『つみたてNISA』は国が提供している投資についての税制優遇制度の一つです。
ざっくり言うと、
・年間40万円を20年間、合計800万円まで投資可能な枠
・20年間でいつでも売却してよく、売却したときに利益に税金がかからない
・投資できるのは金融庁が指定する、200本ぐらいの投資信託だけ
というものです。
なんだかよく分からないかもしれないので、それぞれについてなぜ初心者にお勧めかを詳しく書いていきます。
まず、年間40万円を20年間で投資できる点。
投資初心者の場合、一年間に投資する金額はそれほど大きくならないですよね。
やっぱり何となく怖いし、投資できる余剰のお金も多くはないかもしれないですし。
年間40万円という金額なら、月々3万円ちょっとですから、月々節約すると投資できる人はたくさんいらっしゃると思います。
また、20年間投資をできる枠ですから、ある年にできなくても、その翌年に投資をすることができるため、自分のペースで投資をすることができます。
次に、20年間でいつでも売却してよく、売却したときに利益に税金がかからない点。
『つみたてNISA』で投資をしていると、急にお金が必要になったときに、20年の間ならいつでも売却することができます。
しかも、利益が出ていても税金を払う必要がありません。
普通は投資をしていて売却したときに利益が出たら税金を払うことになりますよね。
例えば、40万円が100万円になったら100-40=60万円に約20%の税金がかかるので、売却時に受け取れる金額は40万円の元本と48万円(60-60×20%)の合計88万円になります。
でも、『つみたてNISA』の投資枠を使って利益が出ても税金はかかりません。
上の計算だと40万円+60万円の合計100万円が返ってくることになります。
凄いお得ですよね。
最後に、投資できるのは金融庁が指定する200本ぐらいの投資信託だけという点。
これって自分で自由に投資ができないと思うかもしれませんが、金融庁のお墨付きの投資先しかないんですよね。
だから、何を買ったらいいか分からない投資初心者が騙されにくい仕組みがあるってことです。
金融庁がお墨付きをくれた商品は、
(1)手数料が安い
(2)投資先が分散されている
(3)安定して運用されている
というものになっています。
手数料が安いのはもちろん大切ですけど、投資先が分散されていて、安定して運用されているという条件があれば、10年~20年の間、安心して投資することができるわけですね。
まとめると、少額から始められて、利益に税金がかからなくて、投資先は安全なものに限定されているという理由から、投資初心者には『つみたてNISA』はとてもお勧めできる制度ということです。
ちなみに、NISAには『一般NISA』という制度もあって、また違うメリットがあります。
金額が大きくなり、投資期間は短くなり、投資先が増えるという特徴があります。
ちょっと玄人向けになるってことですね。
どちらかしか選べませんから、よく比較して、一般NISAを利用するということも選択肢としてはまったくおかしくありません。
老後2千万円問題というのが話題になりましたが、国は国民が資産形成するための様々な仕組みを提供してくれていますから、せっかくだから利用したほうがいいですよね。
今日はこんなところです。ではでは!!
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