こんにちは山田あしゅらです。
義両親の在宅介護の様子を嫁の目線で綴った ブログ『13番さんのあな―介護家庭の日常―(現・13番さんのつぼ)』。
ここに書いてきた13年間の記録をもとに今の気持ちを織り交ぜつつ、改めて当時のことを振り返ってみようと思います。
【前回】ショートステイから帰ってきた義父母。あれ? なんだか義母の様子がおかしい...?/山田あしゅら
【最初から読む】義両親の様子がおかしい...介護生活がはじまった日/山田あしゅら
二泊三日のショートステイから
右に傾いたまま、まっすぐ立ち上がることも出来ない状態で帰って来た義母。
環境に慣れてもらうために次男の結婚式を目指して1年間、月1~2回のショートステイ利用を続けてきましたが、その間も全く問題がなかったわけではありません。
ショートから帰って来る度、大なり小なり義母の身に『異変』が起きていたのです。
そこで思い出したのが義母のショートステイお試し利用中、義父を面会に連れて行った時のこと。
義母がしきりに
と、面会に訪れた私たちに聞いてくるのです。
ここが一体どこなのか?
自分は何でここにいるのか?
何度説明しても認知症の義母の頭には入っていきません。
「ここはどこなのかねぇ?」は結局私たちが帰る時まで延々と続いていました。
きっとショートステイ滞在中、義母の頭の中は四六時中そんな疑問がうずまいていたのだと思います。
そして堂々巡りの疑問はそのまま不安として残り、帰宅後、それらが様々な不調となって跳ね返っていたのかも知れません。
また、認知症の義母が毎月ショートステイを利用したとしても『慣れる』ことはまず期待できないようです。
何しろ3分前のこともリセットされ、すっかり忘れてしまう義母のこと。
ショートステイから帰れば、どこに行っていたかも忘却の彼方。
けれど胸の奥には不安な気持ちだけが残り、心も身体も疲れ果てさせてしまうのです。
傾きはこの日治ることなく、ぐったり疲れた義母はすぐ横になってしまいました。
あからさまに拒絶の意を表する義父より
物言わぬ義母の状態悪化の方が私たちには正直こたえる結果となりました。
ショートステイ自体は介護者にとって大変ありがたい介護サービスです。
義父母を預けることができなかったらおそらく結婚式はうまく運べなかったでしょう。
けれど今後も利用したいか?と問われると悩ましいところです。
ま、次回は
長男、三男の『おめでた話』待ちってことですか...。
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