<この体験記を書いた人>
ペンネーム:さんた
性別:女
年齢:45
プロフィール:子育て中の主婦です。
3年前、3番目の子どもが幼稚園に通っていた頃の話です。
その幼稚園は近所でも教育熱心なことで有名な園でした。
70代の園長先生は、子どもはのびのび育てるのが一番! という教育方針で、特に体を使った遊びに力を入れていました。
また、どんなことに対してもとてもはっきりと発言され、ご自分の意見をしっかり表現される方でした。
そんな人柄が人気がある一方で、園長先生を嫌っている保護者や地域の方も多くいました。
私は園長先生の教育方針を素晴らしいと感じていましたし、日頃から子どもがお世話になっていることに感謝していました。
3人の子どもがお世話になったことに対しても感謝しており、3番目の子どもが年長のときには保護者会会長を務めました。
保護者会活動が活発な幼稚園だったこともあり、保護者会活動を通して園長先生とお話しする機会も多くなりました。
しかし、お話しする機会も多くなり少し親しくなったからか、園長先生は私の体型のことを笑いのネタにするようになったのです。
いつも自信たっぷりで何でもはっきり発言する園長先生のことは大好きでしたが、体型いじりについてはショックを受けました。
私は幼少の頃から太めの体型です。
子どもの頃からこの体型をいじられることが多くあったので対応には慣れており、笑ってスルーすることはできますが、嬉しいことではありません。
特に、子どもの保護者として参加している場所で、園長先生という立場の方から体型へのダメ出しをされたり、いじられたりするのは、辛いものがありました。
保護者会では月に一度、各クラスの代表の役員と園長先生が集まって話し合う定例会があります。
その定例会の初めに必ず園長先生がご挨拶をされるのですが、その時に毎回、私の体型をいじるのです。
「さんたさん、また大きくなられたんじゃないですか?」
「運動はしていますか?」
「食べ過ぎていませんか?」
といった具合です。
園長先生には全く悪気はない様子で、私の体型についてのコメントをしたあとは、いつも愉快そうに笑っています。
私ももう若くありませんし、表向きには笑って流していますが、参加されているクラス代表の役員さんたちもどう反応していいのか困っている空気が伝わってきます。
園長先生はそんな空気にはお構いなしです。
悪気はないのだろうと思っていましたが、定例会のたびに繰り返されるあまりに失礼な体型いじりに次第に腹が立つようになり、心の中では「このやろう!」と思っていました。
親としては穏やかににこやかに子どもの園生活を支えて行こうと思いながら、許せないものは許せない、と思いました。
大好きな幼稚園でしたが、息子が卒園する頃には、この園長先生を嫌う保護者や地域の方が一定数いることに大いに納得ができました。
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