自由を謳歌した私が心の底から思う「貯金は若い頃から少しでもした方がいい」

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:くあら
性別:女
年齢:54
プロフィール:いつもいい年だったなあと未来の私が思えますように。

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子どもの頃、実家では決まったお小遣いというものはありませんでした。

小、中学生の頃は欲しいものがあれば申告して買ってもらい、食べたいものは一緒に買い物について行って買ってもらいます。

なので、自分のお小遣いでこっそり消しゴムや鉛筆を買っている友人を羨ましく思ったものです。

その反動か、高校生になってアルバイトで自由に使えるお金を稼いだ時はうれしくて、使いまくっていました。

今までお年玉以外では1,000円のお金も手にしたことがほとんどなかったのに、1万円単位のお金が入ったのです。

しかも、その頃の給料は手渡しだったので、テンションの上がり具合は今思い出しても失笑ものです。

高校から大学時代にかけてデザイナーズブランドが大流行。

ロゴの入ったTシャツやスウェット(当時はトレーナーという言い方だったと思いますが)を季節ごとに買い替え、カバンや靴もどこそこのブランドもの、とひけらかしていました。

大学生になると、長期の休みはアルバイトに明け暮れ、かなりまとまった額を稼ぎ出していたので、海へ山へと旅行し、とにかくあるお金は全部使わなくては損、くらいの勢いで浪費していました。

私が新しい服を買って来ては鏡の前でファッションショーを繰り広げているのを見て、母親は半分呆れ、半分うれしく思っていたようです。

前者は貯蓄という考えもなくお金を使いまくる娘に対し、後者は時代の流れで昭和一桁生まれの母にはしたくてもできなかったことを娘ができている、ということに対してです。

「今の時代はいいね。若い子が自由に働いてお金をもらって、それを自由に使えて」

母はことあるごとにつぶやいていました。

それを額面通りに受け取っていた私は「いいでしょ、楽しく暮らせて」とばかりに青春を謳歌していました。

母が強く「無駄使いばかりしないでちゃんと貯蓄しなさい」と言わなかったのは、買いたくても物のなかった時代、働きたくても働けななくて、働いてもそのお金は家に入れなければならなかった時代を思い起こしてのことだったと思います。

やがて私は就職し、結婚して出産のために退社しました。

子どもが産まれると、ようやくこの子の将来のために貯蓄をしなければ、と考えるようになりました。

けれど、家計のやりくりと、パートで働こうにも第二子第三子と続けて出産したため、貯蓄どころではありませんでした。

スーパーで値段と相談しながら食品をカゴに入れていると、もらったお金を後先考えずに使っていたあの頃をほろ苦く思い出しました。

そんなときも瞬く間に過ぎて、子どもも成長し、今は懐かしい思い出です。

無駄使いも必要な経験かも知れませんが、あの頃の私に会えるなら、タイトルの言葉をそっくりそのままかけてあげたいと思うのです。

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