<この体験記を書いた人>
ペンネーム:けんけん
性別:女
年齢:50
プロフィール:実母(79歳)、息子(12歳)の三人で、ちょっと田舎に暮らしています。
私の息子(12歳)は小さい頃から、見えないものが見えていたらしいです。
息子が幼稚園の年長組(5歳)だったある日、幼稚園児の年少・年中・年長の3組で近所の介護老人保健施設に歩いて訪問することがありました。
その日、お迎え時間に園に行くと、副園長先生と園長先生に呼び止められて「今日ね...」と話しかけられました。
施設に向かうとき、息子は年長組の一番最後を歩いていたのですが、息子の後ろには副園長先生しかいませんでした。
そんな中、息子は後ろを向いて「前に行きなよ」と何度も言ったそうで、副園長先生は「先生はここでいいのよ」と答えたんだそうです。
帰り道でも、息子は後ろの副園長先生に何度も「前に行きなよ」と繰り返したというのです。
不思議に思った副園長先生が、園に着いてから息子に「先生の後ろに誰かいたの?」と聞いたら、息子が「うん、鬼がいた」と。
副園長先生は内心「えぇ!?」と思いながら「今もいるの?」と息子に聞くと「うん、そこにいるよ」と園児用の階段の横の方を指さしました。
でもそこには誰も何もいなくて、ぞっとしたとの話でした。
園長先生もそれを聞いて驚いたそうなのですが、私は「息子には見えたんでしょうね」と答えました。
親として、息子がそんな嘘をつくわけがないと信じられたからです。
その年の12月にもこんなことがありました。
個人懇談があったので、息子も一緒に行くと言うので連れて行きました。
幼稚園は、息子が入園時に2年制から3年制になったため部屋が足りず、広間をパーテーションで区切って年中組と年長組で分けていました。
年長組には舞台があり、太鼓などの大きな物の置き場になっていてカーテンで目隠しされていました。
懇談中に息子は近くのパズルで遊んでいたのですが、太鼓を置いてあるカーテンの向こうから太鼓の音が「トン!」と鳴ったのです。
息子はすぐさまカーテンを開けたのですが誰もいません。
いつもはこんなことはないそうで、担任の先生は「もしかしてあのときの鬼が...?」なんて怖がっていました。
また、息子が小学1年生の頃にはこんなこともありました。
隣町のスイミングスクールに4年ほど通わせていたのですが、人数が多すぎてコーチも目が届かないため、夕方遅くの時間帯に変更したときのことです。
息子がスクールに行くのを渋りだし、何かにつけ休むようになりました。
理由を聞いたところ、息子の答えに驚かされました。
「母さんは信じないかもしれんけど、(プールの中に?)大きな黒い塊が4つもあって気持ち悪いからヤダ」
さすがに退会理由が「黒い大きな塊があるので怖いから辞めたいって言ってます」とは常識的に言えないので、「息子が嫌がるので...」と退会しました。
黒い塊ってどんな大きさの何者なの? と思いつつも、息子が見えているなら仕方ありません。
その後、成長してからは少し見えなくなったような時期もあったようですが、今はまた見えるらしく、たまに話をしてくれます。
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