「辛かったね...頑張ったね」がんとうつ病に翻弄された私のため泣いてくれた先輩の言葉に涙が溢れた日

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:みけ
性別:女
年齢:52
プロフィール:両親と同じ敷地内に住んでいる52歳の自営業。

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6年前にがんを患いました。

「40代半ばでがんとは...」とてもショックで病院から出た途端に号泣したのを覚えています。

「がんとは悪性腫瘍のことだけど、あなたのがんは悪性腫瘍の中でも悪質じゃないから、ゆっくり相談しながら治療しましょう」

医師がそう話してくれたことで、ちょっとホッとしたものです。

いろいろな検査や分野ごとの専門医と相談して、その年と翌年にそれぞれ手術をしました。

そして、2回目の手術が終わり退院したのが5年前の7月の後半だったと記憶しています。

快適な病院から出て来ての真夏の暑さに辟易しながらやっと秋を迎えた頃、水害に見舞われました。

河川が氾濫してもボヤボヤしていた両親と私は、見回りに来た消防の人に連れられ、短期間でしたが避難生活を経験することに。

着の身着のままで行ってしまったせいもあり、避難生活は想像していたよりもストレスが溜まるものでした。

ようやく自宅に帰れたと思っても、掃除などに追われて息をつく暇もありません。

そして気が付けば、元々患っていたうつ病が悪化してしまい、医師の勧めを受け入れて入院することになりました。

幸い、10日ほどで退院でき、そのまま自宅での休養生活になりました。

そうして、2カ月ほどして落ち着いた頃、ぼんやりと過ごしていると、ある人のことが浮かんできます。

現在60代後半の元職場の先輩で、私が28歳で退職してからも個人的にお付き合いいただいている、友人でもあり母のような存在の人です。

一緒に働いていたときから何でも相談にのってもらっていました。

でも、がんになってからは心にゆとりもなくなり、うつ病が悪化してからはスマホの画面を見るのもキツくて連絡をしていませんでした。

大好きな先輩なのに...音沙汰なしで申し訳ないような気持ちです。

そこで、「今なら連絡できる」と思えたある日、メールで報告してみました。

すると、先輩はすぐに電話をくれ、開口一言「本当に苦労して」と言って泣いてくれたのです。

先輩が泣いている...ビックリして言葉も出ません。

「うつでね、苦しんで来たのにね、がんってもう本当に」

電話ごしの先輩の言葉に無言で頷いていました。

確かにあれこれ重なって、踏んだり蹴ったりの2年間でした。

「辛いことが続いているのに、頑張ったね。あなたは自分で思うよりも強い人よ」

そんな心の声が聞こえたのか、先輩はそう言って励ましてくれました。

本当に、うつで辛いときも何度話を聞いてもらったことか。

もがいてきた私をずっと見ていた先輩だからの言葉に、もらい泣きも入って、一緒に泣いてしまったのでした。

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