「宿題より麻雀」をやらせようとした私の父。最近になってようやく気付いたその思惑とは...!

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:れもん
性別:女
年齢:46
プロフィール:二人の息子を持つシングルマザーです。近頃ハイキング日和の日が多くなり、仕事に集中できなく困っています。

「宿題より麻雀」をやらせようとした私の父。最近になってようやく気付いたその思惑とは...! 40.jpg

私は46歳のシングルマザーです。

19歳と14歳の息子たちと、78歳の実父、72歳の実母の5人暮らしです。

実家暮らしとは言え、私の両親はまだ現役で働いているので、子育てなどで頼れないことも多々ありました。

ですので、一人でがむしゃらに子育てと家事、仕事を両立させてきましたが、子どもたちはあっという間に成長し、それぞれの世界を持つようになりました。

二人がまだ幼かった頃は、休日といえば頻繁に公園や買い物に一緒に出かけました。

小学生の頃は少年団や学校行事に追われ、本当に忙しい毎日を送っていた日々が懐かしいです。

一人で過ごす時間が増えて、ふと思うことがあるのですが、やはり私の父の教育は、かなり独特だったなぁと...。

つい先日もコーヒーを飲みながら自分の子ども時代を振り返っていました。

我が家では、昔から家族で麻雀をすることが当たり前の日課でした。

私が小学1年生の頃には、すでに麻雀をやっていた記憶が鮮明に残っています。

特に週末の夜には、よく麻雀をやっていました。

これまで私は父から「宿題をやりなさい」とか「勉強をしなさい」とか、そのようなことは一度も言われたことがありません。

でもその代わり、と言っては何ですが、父が麻雀を教えるときは真剣そのものでした。

私の2歳年上の兄と4歳年上の姉も同様、家族麻雀には必ず参加していました。

とはいえ、まだ子どもだった私たち兄弟は、麻雀よりもテレビアニメがお楽しみ。

ですが、そんなテレビ番組が始まると、麻雀に集中できないからと言ってテレビの電源を消されたり、時には罰として、部屋の中でうさぎ跳びをやらされたこともありました。

今思えば、ある意味スパルタ? だったのかもしれません。

自分が育っていくにつれて、父の教育方針をだいぶ謎に感じていましたが、今となっては「父の思惑どおりだったな」と思うのです。

普段の日常生活の中で、父と出かけたりすることはほとんどありません。

そもそも私は父とはあまり気が合わないので、買い物に出かけたりもしないのですが、お正月だけは、毎年一緒に時間を過ごしています。

嫁いだ姉家族や、遠方に住んでいる兄もお正月には帰ってくるので、そのときには必ず皆で麻雀を楽しむのです。

きっとこれが、熱心に麻雀を教える父の思惑だったのではないかと私は考えています。

そして父は「うまくやったな」と思うのです。

毎年お正月だけは、何歳になっても自分の娘たちと息子に囲まれて麻雀を楽しむことができるのですから...!

日曜午後の昼下がりに1人でコーヒーを飲みながら、父のように勉強よりも麻雀をしっかりやるよう、息子たちを教育しておけば良かったとさえ思ってしまう今日この頃です。

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