血を流して帰ってきた猫の姿が忘れられない...あの時、完全室内飼いにしていれば/フニャコ

2匹の黒猫(スミちゃん♀10歳、アヤちゃん♂2歳)と暮らす猫好きフニャコです。

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2匹の黒猫スミちゃん、アヤちゃんと田舎の住宅街で暮らすフニャコです。

猫好きにとって大好きな猫との暮らしは幸せで、大変なことも多いけれど見ているだけで癒され、間違いなく私の生活に潤いを与えてくれていることを実感しています。

私は高校生の時から猫と生活していましたが、昔を振り返るたびに『完全室内飼い』の重要性を改めて感じています。

最近では当たり前のようになった完全室内飼いですが、現在40代半ばの私がまだ子どもの頃はそのような言葉すら聞いたことがない時代でした。

インターネット環境も無く、育て方も「猫の育て方」等の本を参考にする程度です。

外を歩いていると野良犬や野良猫を毎日のように見かけ、飼い猫も自由に外へ行き来するのが当たり前の光景でした。

実家で過ごしてきた猫たちは『室内飼い』ではあったのですが、『完全』ではありませんでした。

当時はそれを疑うこともなかったのですが、あの時『完全室内飼い』にしていればもっと長く元気でいられたであろう歴代猫たちのエピソードを書きたいと思います。

高校生だった頃に初めて一緒に暮らした猫、すーちゃん。

祖母が猫嫌いだったのを押し切り、私が強引に迎え入れました。

この子がとても優しく穏やかで人懐っこくて手のかからない子で家族の猫への印象を良いものへ変えてくれました。

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基本的には家での生活ですが、日中は数時間外へ出掛けていました。

虫を捕まえて食べたりする子で、外で食べてはいけないものを食べてしまったのでしょうか。

ある日、突然の激しい嘔吐でたった半日経たずに亡くなってしまいました。

我が家へ来てからたった1年あまりでした。

とても苦しんだ姿、あの時のことがつらく今でも鮮明に思い出します。

近所の犬も散歩から帰り同じ亡くなり方をし、毒餌が撒かれているという話を聞きましたが、すーちゃんの真相はわかりません。

次に迎えたモモちゃん。

マイペースでクールな印象もありましたが、飼っていた犬とも仲良く庭でよく日向ぼっこをしていました。

暖かな場所でのんびり過ごすのが好きでした。

ある日、いつものように出掛けた後行方不明になってしまいました。

近くの駐車場に停まっていたトラックのタイヤの上で時々寝ていることがあったそうなので、もしかするとそのまま運ばれてしまった可能性もありそうです...。

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今、どこで何をしているのだろう? 無事だろうか? と、心配でたまりませんでした。

数カ月間、毎日探しましたが見つけることはできませんでした...。

そして次に我が家に猫がやってきたのは数年後。

タロウちゃんです。

友人の猫が子どもを産んで、譲り受けました。

この子はぺーやんやアヤちゃんが足元にも及ばないレベルの危機感ゼロの子で、何をされてもされるがまま。

タロウも穏やかな子でした。

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ある日、外がもう真っ暗になった頃、身体に黒い油のようなものがついたタロウが帰ってきました。

母が体を拭くと少し出血もあり、交通事故に遭ったのは明白でした。

目の焦点が合っておらず、すぐ病院へ連れて行き応急処置をしてもらいましたが、帰りの車の中で亡くなってしまいました。

最期に家に帰って来てくれたのがわずかな救いです...。

すーちゃん、モモちゃん、タロウちゃんも完全室内飼いにしていたら...。

悲しい目に遭わせてしまって後悔と反省、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

完全室内飼いという言葉を知るようになった頃、職場の人の猫が子どもを産んだので譲り受けました。

未だかつて無い、我が家の猫の概念をひっくり返す、見た目は黒豹のようで横を通り過ぎる者すべてが流血するような...凶暴クロちゃんです。

我が家に最初に来たのがクロちゃんだったら絶対迎え入れられてなかったことでしょう。

それまでは自由を奪い家で閉じ込めるのは可哀想だと思っていましたが、猫に必要な上下にジャンプしたり、家で運動できる環境があれば問題無いそうです。

病気の予防、交通事故に遭わせない為、他人に迷惑をかけないよう、クロの代から完全室内飼いになりました(何度か脱走して、脱走対策を繰り返しましたが...)

尖っているイメージのクロちゃんでしたが、おじいさんになってからは猫が変わったかのように丸くなり、私の母に対しての愛情と信頼が見ていてひしひし感じるほどでした。

21歳まで一緒に過ごすことができました。

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『完全室内飼い』は「家でも運動できれば大丈夫」とは言うものの、それでも「自由に行きたい所へ行けなくて可哀想」「ただ長く生きれば良いというものではない」「人間のエゴ」だと思う人もいるかもしれません。

海外の外猫に優しい国などを羨ましく思うこともありますが、現在の日本社会においては猫にとってはとても厳しく、外では生活しづら過ぎる世の中です。

地域猫の活動もありますが、まだまだ十分理解されていない部分も多いと思います。

そして車社会で常に交通事故の危険がつきまとい、猫嫌いの人にとっては疎ましく思われることもあるでしょう(周りに民家などが無い田舎暮らしなど、例外はあると思いますが...)

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外を長い時間見ているアヤちゃんを見ていると「外へ行ってみたいのかな?」と思うこともありますが、その分、家の中でたくさん遊んであげようと思います。

これまでの後悔、反省を生かし、いままでの猫たちの分まで元気で幸せに過ごしてほしいです。

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健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

フニャコ

娘が小学生に上がる頃に猫2匹を迎え、絵日記ブログにて猫と家族との日常を更新中

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

フニャコさんのブログ:おそらくその平凡こそ幸せ

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