2匹の黒猫(スミちゃん♀10歳、アヤちゃん♂2歳)と暮らす猫好きフニャコです。
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2年前に、スミちゃんと同い年の甘えん坊だったぺーやんがお空へ旅立ちました。
後悔の残るお別れだったため、時々その当時のことを思い出すのですが年月が経つことにより、その頃を客観的に見て「ああだったのかな、こうだったのかも」と、気づくことがあります。
少し不思議な話なので自分自身その当時は"気のせい"だと思うことにしていましたが、今、思い返してみると確信に近い感覚があるので記録しておこうと思います。
外で暮らす猫たちが集まり、何をするでもなくじっと佇んでいる『猫の集会』というものがあるそうです。
何かしらのコミュニケーションをとっているようですが、無言です。
そういえば猫は人間には鳴いてアピールしますが、猫同士では鳴いて会話をしているのは見たことがありません。
人間は言葉で会話をするので、人間に合わせて鳴くのかもしれませんが、猫同士では別のコミュニケーション方法があるのかもしれません。
人間が気付いてないだけで何らかのやりとりがあるのだと思います。
ぺーやんが亡くなる1週間ほど前に、スミちゃんが普段しない行動をしたのでとても印象に残っています。
5月の後半、冬から置いていた毛布のような手触りのクッションが定位置になっていたぺーやんが身を投げ出すようにして横になっていました。
ぺーやんが使っていたので置いてありましたが、真夏のように暑い日もあり、スミちゃんは普段ここには来ませんでした。
でも、この日スミちゃんはぺーやんの隣にやってきました。
普段なら絶対来ないであろう場所。
スミちゃんはぺーやんと一緒に寝ることがありましたが、それは暖をとるために真冬だけのことです。
しかも良いポジションで寝るために、小競り合いをしながらようやく落ち着く...と言った感じで、ひとりでいるのが好きなスミちゃんは真冬以外は積極的にぺーやんの側へ来る子ではありませんでした。
ぺーやんの側へ体を沿わせ、顔を見ていました。
ただそれだけの行動なのですが、長い時間そうしていました。
後にも先にも、このような行動はこの時だけです。
今思うと、別れの挨拶をしていたのではと思わずにいられません。
ぺーやんが亡くなり、「スミちゃんは悲しんでいませんか? 探してませんか?」とご心配いただくことがありました。
でもスミちゃんは全くそういう素振りを見せず、直後から普段と変わらない生活を送っていました。
きっとこの時にお互い別れの挨拶を済ませていて、心の準備が出来ていたのではないかなと思います。
スミちゃんが悲しい様子を見せていたら私たち人間もさらにつらい思いをしていたことでしょう。
また、全く別の話になりますが、お別れしてからしばらくの間、ぺーやんの気配を感じる出来事がいくつかありました。
スミちゃんに食事の準備をしようと動き出したら、私の背後の猫の寝床からソファに、そして床に飛び降りる音と、体重がソファに乗った感覚がありました。
その当時は私の気持ちが整理がつかない頃だったので、そういう気持ちから妄想的なものだろうと、気のせいということにしていました。
でも年月が経った今でもその時の音や感覚がそのまま記憶に残っているのです。
もしかすると、本当にぺーやんがごはんを食べに、寝そべっていた場所から食事の場所へやってきたのかもしれません。
私が寝る時に、ベッドにジャンプして登ってくる感覚も1度ありました。
しばらくは普段と同じ生活をしていたのかもしれません。
『ごはん』と知り、急いで駆けつけるぺーやん。
亡くなる前は大好きだったごはんを食べることが出来なくなりつらい思いをしていたでしょう。
でも苦しみから解放され、元気だった頃と同じ生活をしているのかなと思うと少し安心しました。
もしかすると、すべて寂しさから来る私の妄想かもしれません。
それでも、これらのことは「たぶんそうだったんだ」と信じたいです。
今は元気でみんなのことを見守っていてくれて、時々遊びに来てくれていると嬉しいです。
大好きなおやつを用意して待っています。
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