誰も開けることを許されない「母の金庫」。その意外な中身を知ると...ほっこり

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:まるおじ
性別:男
年齢:53
プロフィール:専業主婦の妻と高校生、小学生の子供2人の4人家族の父です。この春、4年近い単身赴任生活を終え、自宅に戻りました。

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私の両親は、我が家から車で一時間ほどの場所で夫婦2人で暮らしています。

ともに来年80歳で、見た目はすっかり老けてしまい、父の方は近年病気がちで入退院を繰り返すようになりました。

一方、母の方はまだまだ元気で、父の世話をしながら毎日アクティブに動き回っています。

そんな母は大雑把な性格で、片づけが大の苦手。

家の中はいろいろな物が出しっぱなしで、いつも散らかっていました。

クリスマスツリーが春先まで飾られていたり、お金や大事な書類などが廊下に落っこちていたりで、恥ずかしくてとても友だちを呼べない状態でした。

私と弟が成人して家を出てからも変わることはなく、実家に戻るたびに床の見える部分が少なくなっていく有様でした。

ところが、3年前から母の様子が一変し、散らかり放題だった実家は見違えるように綺麗になっていました。

いったい何があったのか...さらに母は通販で頑丈そうな大型金庫を購入しており、家にあった物をしまい込んでいくようになったのです。

しかし、中に何をしまっているかは、私はおろか父にすら全く教えてくれようとしません。

それどころか、金庫の鍵をしまっている場所や暗証番号も教えようとしません。

隠し事をせず何でも話してくれていた母の変貌に、家族みんなが戸惑うばかりでした。

2021年の春、母が自宅内で転倒した際に骨折して入院することになりました。

保険証や印鑑は金庫にしまっているとのことだったので、私が実家に取りに行くと言ったのですが、相変わらず母は私に金庫の鍵を渡すことを渋りました。

説得した後、ようやく観念したかのように金庫の鍵の隠し場所と暗証番号を教えてくれたのですが、それには条件がありました。

「中に入っているものは絶対見ないで欲しい。お父さんにも絶対言わないでくれ」

何度も何度も念を押されました。

実家に行き、一体何が入っているのか? とドキドキしながら金庫を開けると、貴重品の他に数十冊のノートなどが入っていました。

表紙には日付が書いてあり、日記のようでしたが、母に悪いと思い中身は読まず、病院に戻ってから母にも何も聞きませんでした。

家に帰ってから、妻にだけは日記のようなものが入っていたことだけを話したのですが、何と妻はその中身を知っていたのです。

そのノートは、若い頃の父とのラブレターのやり取りなどを貼っていたもので、私の娘が実家に一人で泊まったときに、部屋に落ちていたのを読んでしまったそうなのです。

娘に読まれてしまったのを機に、母は金庫に入れていたのではないかと思う、と妻に言われました。

母の意外な一面を知り、少し微笑ましく思うとともに、「まだまだ夫婦元気でいてもらいたい」と改めて思いました。

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