こんにちは山田あしゅらです。
義両親の在宅介護の様子を嫁の目線で綴った ブログ『13番さんのあな―介護家庭の日常―(現・13番さんのつぼ)』。
ここに書いてきた13年間の記録をもとに 今の気持ちを織り交ぜつつ、改めて当時のことを振り返ってみようと思います。
【前回】条件付きで歩行器をお試ししてみることに。だけどまた一波乱ありそうな予感が.../山田あしゅら
【最初から読む】義両親の様子がおかしい...介護生活がはじまった日/山田あしゅら
レンタルで申し込んだ歩行器が我が家に届きました。
1週間ほどは試用期間。
実際に使い心地などを試させてもらえます。
けれど歩行器があれば自由自在に歩けるようになるわけではありません。
使い方に慣れる必要があるのはもちろんのこと、思うように身体を動かすことが出来ない義父にとって介助なしの操作は危険を伴います。
万が一転倒したら私一人の力では義父を起こすことが出来ないので、最初の『約束』の通りスーパーへの歩行訓練は夫の担当となりました。
が...。
どちらも相手のペースに合わせたくないタイプです。
歩行訓練開始前からひと悶着あることも『お約束』(笑)
スーパーまで普通に歩けば10分もかからない距離ですが、いかんせん、歩いては休み歩いては休みの義父。
10倍以上時間がかかり帰って来るまで約2時間。
親子喧嘩は延々と続いたようです。
こりゃ、歩行訓練の継続は前途多難かなぁ...。
ところで肝心の使い心地はどうだったのでしょうか?
どうやらあまり芳しくなかったみたいです。
歩行器はデイサービスでも使ってみました。(義父のデイサービスは持ち込み推奨でした)
わが家と違いデイサービスの施設内はバリアフリーなので歩行器が使いやすく、転びそうになっても複数のスタッフが見守ってくれているので安心です。
また、リハビリに特化したデイサービスならではでしょう。
補助具に詳しいスタッフが歩行器を使いにくそうにしている義父を見て「『抑速ブレーキ付き』の歩行器というものがあるがどうですか?」と提案してくれたのです。
早速ケアマネジャーを通し福祉用具の担当者に取り寄せてもらうことになりました。
再度届いたのは歩行器らしくないちょっとかっこいい代物。
微調整してもらったのち再び試運転してみました。
パーキンソンなどの病気で歩行が安定しない人用のこの歩行器は下り坂の急な加速を実に按配よく制御してくれます。
福祉用具も日進月歩で、優れたものが次々出ています。
レンタルの場合、実際に使ってみないと分からないこういった道具を使い心地に納得するまで試用させてもらえるのは大変ありがたいことです。
義父の感想は上々。
見てくれも良いこの歩行器がいたく気に入った様子です。
...それは良かったんですけどね
と、くぎを刺す横で
不敵にほくそ笑む義父を私は見逃しませんでした。
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